話題株ピックアップ【夕刊】(2):レンゴー、カルタHD、トヨタ

注目
2024年2月6日 15時15分

■レンゴー <3941>  1,023円  +55.2 円 (+5.7%)  本日終値

レンゴー<3941>が後場急上昇している。午後1時ごろに発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算が、売上高6917億4200万円(前年同期比7.2%増)、営業利益427億4800万円(同81.0%増)、純利益329億8100万円(同88.9%増)と大幅増益となり、あわせて期末配当予想を12円から18円(年30円)へ引き上げたことが好感された。段ボール原紙及び段ボール製品の価格改定効果が業績を押し上げた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高9300億円(前期比9.9%増)、営業利益470億円(同81.1%増)、純利益320億円(同56.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■カルタHD <3688>  1,576円  +81 円 (+5.4%)  本日終値

CARTA HOLDINGS<3688>が大幅反発している。5日の取引終了後、集計中の23年12月期連結業績について、営業利益が5億円から13億100万円(前の期比46.2%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は242億円から241億1100万円(同7.1%減)へやや下振れたものの、業績回復へ向けた構造改革の一環として、固定費を中心とした販管費の削減への取り組みを行ったことが奏功し営業利益は計画を上回って着地した。なお、のれんなど減損損失を計上するため、最終損益は16億円の赤字から23億6000万円の赤字(前の期30億3500万円の黒字)へ下振れたとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  3,135円  +143 円 (+4.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が後場、プラス圏に浮上し急伸。同社は午後1時25分に決算発表を行い、24年3月期の連結業績予想の増額修正を発表した。営業収益は、従来予想の43兆円から43兆5000億円(前期比17.1%増)に、純利益は3兆9500億円から4兆5000億円(同83.6%増)に見直された。市場では純利益は4兆2000億円前後への見直しを予想する見方が出ていた。今期の想定為替レートは1ドル=143円(従来141円)に修正された。第3四半期累計(23年4~12月)の営業収益は34兆227億2000万円(前年同期比23.9%増)、純利益は3兆9472億4200万円(同2.1倍)だった。

■UBE <4208>  2,562.5円  +93.5 円 (+3.8%)  本日終値

UBE<4208>が高い。5日取引終了後に発表した23年4~12月期連結決算は売上高が前年同期比9.6%減の3329億4700万円だった一方、最終損益は前年同期実績(23億8500万円の赤字)から199億4600万円の黒字に浮上して着地。通期の最終損益計画(215億円の黒字)に対して9割超の進捗率となっており、これを評価した買いが入った。売上高は樹脂・化成品セグメントでナイロンポリマーやカプロラクタムの販売が低調に推移した影響が出た。減収により営業利益も減少したが、セメント関連事業(持ち分法適用関連会社)で販売価格の是正を進めたことが奏功し、最終損益は大きく改善した。

■DMG森精機 <6141>  3,139円  +105 円 (+3.5%)  本日終値

DMG森精機<6141>は大幅高で3連騰。昨年来高値を更新した。5日の取引終了後、23年12月期連結決算の発表にあわせ、24年12月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比3.1%増の350億円を見込む。前期に続き最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同10円増配の100円としており、買い安心感が広がったようだ。今期の売上収益は微増の5400億円となる見通し。サービス・補修部品部門などが持続的な成長に寄与するほか、付加価値を高めたソリューションの提供が利益を押し上げる。想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=150円とした。23年12月期の売上収益は前の期比13.6%増の5394億5000万円、最終利益は同33.6%増の339億4400万円だった。

■日東工業 <6651>  4,255円  +135 円 (+3.3%)  本日終値

日東工業<6651>は7連騰。上場来高値を連日で更新した。5日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を上方修正しており、株価の刺激材料となったようだ。今期の売上高予想は1560億円から1580億円(前期比7.7%増)、最終利益予想は71億円から78億円(同42.4%増)に引き上げた。また、年間配当予想は18円増額して206円(同61円増配)に見直した。電気・情報インフラ関連の製造・工事・サービス事業において、高圧受電設備を中心に配・分電盤などの受注が想定を上回る水準で推移した。4~12月の売上高は前年同期比11.4%増の1169億700万円、最終利益は同75.4%増の66億1200万円となった。

■住友電気工業 <5802>  2,058.5円  +55.5 円 (+2.8%)  本日終値

住友電気工業<5802>が3日続伸し連日で昨年来高値を更新。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を4兆3000億円から4兆3500億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を2000億円から2150億円(同21.2%増)へ、純利益を1100億円から1200億円(同6.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から37円(年62円)へ上方修正したことが好感された。半導体などの部品供給不足の緩和に伴う世界的な自動車生産の回復により、ワイヤーハーネスや自動車電装部品、防振ゴムなどの需要が増加し、自動車関連事業の売り上げが想定を上回って推移していることが要因。また、生産性改善によるコスト削減効果も寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高3兆2219億円(前年同期比10.6%増)、営業利益1483億3200万円(同56.4%増)、純利益771億9200万円(同38.9%増)だった。

■サンエー <2659>  4,540円  +25 円 (+0.6%)  本日終値

サンエー<2659>が全般軟調地合いに抗しマドを開け続伸、頭を押さえていた5日・25日・75日移動平均線をまとめて一気に上抜いてきた。沖縄の流通最大手でショッピングセンターやスーパーを中心に幅広く展開している。足もとの業績は会社側想定を上回って好調に推移している。5日取引終了後に24年2月期の通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の141億4000万円から153億6000万円(前期比37%増)に増額しており、6期ぶりに過去最高利益更新となる見通しとなった。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当は従来計画の74円から110円に大幅に上乗せしており、これを材料視する形で投資資金が流入した。

■ジンズホールディングス <3046>  4,140円  +15 円 (+0.4%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>がしっかり。5日の取引終了後に発表した1月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比5.4%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。前年のコラボ企画の反動があったものの、前月に続いて店頭での接客を強化したことで、「JINS 無敵コーティング」をはじめとしたオプションレンズの装着率が上昇したことに加えて、「Combination Titanium」をはじめとした高単価フレーム商品が好調に推移したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同8.1%増だった。

■オムロン <6645>  5,547円  -1,000 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

オムロン<6645>がストップ安。5日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を8500億円から8100億円(前期比7.5%減)へ、営業利益を450億円から240億円(同76.2%減)へ、純利益を180億円から15億円(同98.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。設備投資重要が低迷し、第3四半期時点で制御機器事業・電子部品事業が低調に推移していることに加えて、第4四半期もこうした状況が継続するとみられることを織り込んだ。更に、第3四半期時点で売上総利益率の低下要因だった事業構成比の変動影響や制御機器事業の売上高減少に伴う付加価値率低下が第4四半期も継続する見込みであることも響くとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高6079億8500万円(前年同期比4.7%減)、営業利益265億7200万円(同63.5%減)、純利益78億4900万円(同84.5%減)だった。

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