横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (47)決算シーズンを好機に! 株価と企業業績の関係を考える

特集
2024年2月7日 14時00分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

2024年になって最初の決算発表シーズンを迎えました。日本はもちろん世界の株式市場が高値圏で推移する中で迎える決算発表ということもあり、「今の株価を正当化できるほどの決算内容を叩き出せるのか?」と不安を抱いている方も多いかもしれません。

株式市場が不測の事態により急落するケースは、突発的な事故に遭ったようなものであり、自分の力ではどうすることもできない場合がほとんどです。株式市場の大半の銘柄が値下がりしてしまうので諦めるしかないでしょう。

しかし、企業の決算発表日は予め決まっており、投資家に周知が図られているイベントです。決算は株価の最大のカタリスト(株価変動のきっかけ)と言えますので、それが明らかになる前に保有銘柄をどうするか判断するチャンスが投資家には与えられています。

にもかかわらず、「決算を跨いだら値下がりするのか、それとも値上がりするのか、どちらなのだろう?」と迷ったまま決算発表日を迎えてしまう投資家は意外と多いのではないでしょうか。確かに最大のカタリストである決算発表が近づく中で、株価に業績がすでに織り込まれているのか、あるいはまだ織り込まれていないかを判断していくことは難しいものがあります。

ただ、発表された決算とそれに対する株価の反応を入念にチェックすることで、今後の株価の動向についてヒントを得られる可能性はぐんと高まります。その意味で決算発表シーズンは、有望株を集中的に発掘できる大きなチャンスの場でもある、と言えるでしょう。

そこで今回は決算発表シーズンを迎えて、株価と業績の関係に着目して、企業が発表した決算をどのように読み解いていくのか、そのケーススタディを行ってみたいと思います。

次ページ:業績はどこまで織り込まれているのか、決算短信を読み込む


 


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