東京株式(前引け)=大幅反発、前場取引後半に上げ足強める
8日前引けの日経平均株価は前営業日比618円50銭高の3万6738円42銭と急反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億7473万株、売買代金概算は2兆7821億円。値上がり銘柄数は455、対して値下がり銘柄数は1157、変わらずは45銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方からリスク選好の地合いで、日経平均は上昇して始まったが、前場取引後半になって上げ足を一気に強める動きをみせた。前日の米国株市場でハイテク株中心に買われた流れを受け、東京市場も強気優勢の展開だった。買い一巡後は3万6000円台半ばでもみ合っていたが、金融経済懇談会での内田日銀副総裁のハト派発言が伝わると、先物主導で日経平均は一気に上げ幅を広げた。前引けは600円を超える上昇でほぼ高値引けとなり、3万6700円台まで水準を切り上げている。
個別ではレーザーテック<6920>が買われ、ソフトバンクグループ<9984>も活況高。トヨタ自動車<7203>の上値追いも鮮明。アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連の上げ足が目立つ。ファーストリテイリング<9983>も上昇した。協和キリン<4151>、日本カーバイド工業<4064>、インテリジェント ウェイブ<4847>などが値上がり率上位に。半面、川崎汽船<9107>が上昇一服、KDDI<9433>も軟調。スズキ<7269>が大きく値を下げた。ディー・エヌ・エー<2432>、三菱製鋼<5632>が急落、カシオ計算機<6952>も売られた。