大塚HDが大幅続落、行動障害治療薬に関する減損損失計上で23年12月期業績は計画下振れ
大塚ホールディングス<4578>が大幅続落している。この日の寄り前に集計中の23年12月期連結業績について、営業利益が従来予想の2450億円から1390億円(前の期比7.5%減)へ、純利益が1880億円から1210億円(同9.6%減)へ下振れ、増益予想から一転して減益で着地したようだと発表しており、嫌気されている。
医療関連事業において、持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品及びニュートラシューティカルズ関連事業が牽引役となり、売上高は1兆9850億円から2兆180億円(同16.1%増)へ上振れた。ただ、傘下の大塚製薬の米子会社が開発中のアルツハイマー型認知症に伴う行動障害治療薬「AVP-786」の第3相臨床試験について、主要評価項目で統計学的な有意差が認められなかったと発表し、第4四半期に減損損失を計上したことから利益は下振れたとしている。