<注目銘柄>=トリケミカル、最先端半導体のキーカンパニー

材料
2024年2月13日 10時00分

トリケミカル研究所<4369>の上昇トレンドに勢いがある。4000円近辺の株価は絶好の仕込み場面となりそうだ。中勢5000円を目指す強調展開が見込まれる。同社は半導体材料を手掛ける化学メーカーで多品種少量生産に特徴があり、絶縁膜材料では高い技術力を駆使して世界トップクラスの競争力を持つ。同社が製造するHigh―K(高誘電率ゲート絶縁膜)はシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上で重要な役割を担う。具体的には半導体の微細化プロセスで起こり得る回路のショートを防ぐことで、最先端半導体の量産では一段と注目されることが必至といえる。近い将来に同社のニッチトップの実力が全面開花する日が訪れそうだ。

業績はメモリー不況の直撃により24年1月期の営業利益が前の期比5割減となる17億円予想と落ち込むが、株価的には既にこれを織り込み、25年1月期の回復を先取りする形で海外筋とみられる大口の資金が攻勢をかけている。今期営業利益はV字回復で30億円前後まで浮上する公算が大きい。韓国などを中心に海外売上高比率が約7割と高いが、国内でも日の丸半導体新会社ラピダスが最先端半導体の量産を目指していることで、トリケミカルの存在感はがぜん高まっていくことが予想される。(桂)

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.