EDPが一時S安、未定としていた24年3月期は営業赤字へ
イーディーピー<7794>が急反落し一時ストップ安の1135円に売られる場面があった。前週末9日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)単独決算が、売上高4億9900万円(前年同期比76.3%減)、営業損益2億3600万円の赤字(前年同期10億5600万円の黒字)と上期に続いて営業赤字となったことが嫌気されている。
主力の種結晶事業で、主に輸出貿易管理令の一部を改正する政令の施行に関係し、23年4月以降一時的に輸出を全面的に保留したことで、ユーザーが他社の種結晶への切り替えや、種結晶の自家生産へシフトし、需要が輸出の保留を行う前の水準まで回復しなかったことが売り上げの減少につながった。また中東情勢の影響を受けて、イスラエルの顧客からの受注がキャンセルとなったことなども響いた。
同時に、未定としていた24年3月期通期業績予想を発表し、売上高7億4200万円(前期比72.6%減)、営業損益3億7000万円の赤字(前期12億8000万円の黒字)と赤字を見込むこともマイナス材料視されている。輸出貿易管理令の一部を改正する政令が施行された影響を合理的に算定することが困難であったため未定としていたが、最近の情勢を踏まえて見通しを修正した。