フォーシーズHD---1Qは2ケタ増収、通販事業・卸売事業が好調に推移

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2024年2月14日 9時22分

フォーシーズHD<3726>は9日、2024年9月期第1四半期(23年10月-12月)連結決算を発表した。売上高が前期比23.8%増の5.73億円、営業損失が0.32億円(前年同期は0.71億円の損失)、経常損失が0.33億円(同0.70億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.38億円(同0.72億円の損失)となった。

通販事業の売上高は前年同期比72.7%増の2.65億円、セグメント利益は同14.4%増の0.45億円となった。電話オペレーター販売においては、今期よりSNSでの施策を強化している。さらに2022年12月より架電代行業務をスタートした。EC販売については、ブランド認知向上とリテール事業との顧客リストの共有化や施策の連携を図っているが、売上に反映できるまでには当初計画よりも時間がかかり、前年同期に対して横ばいとなった。

卸売事業の売上高は同36.2%増の1.21億円、セグメント利益は154.5%増の0.45億円となった。「FAVORINA」「FINE VISUAL」「Aroma Bloom」については、国内卸売事業・海外卸売事業とも認知拡大を目的としたプロモーション活動を継続しており、それぞれ認知拡大においては順調に進んでいる。国内は、各自治体の「ふるさと納税」事業へ参画を始め、消費期限間近の商品の販売を「Otameshi」サイト内で行う等、認知向上を図ってきた。Cureブランドは、プロモーション活動及びインバウンド顧客の回復により、売上は改善されてきている。また、主力商品のピーリング商品だけでなく、スペシャルパウダーソープも一定の効果をあげることができた。海外卸売事業は、主力商品「ナチュラルアクアジェル」を中華人民共和国、中華人民共和国香港特別行政区及びアメリカ合衆国において製造及び販売を控えていたが、2023年8月1日より販売を再開している。さらに、現在は東南アジアを中心としたアジア市場へも販路を拡大している。

リテール事業の売上高は同13.7%減の1.74億円、セグメント損失は0.08億円(前年同期は0.23億円の損失)となった。現在は首都圏に20店舗(2023年12月31日時点)を運営しており、原価率を改善するためにOEM商品を開発し、販売強化を推進している。さらに、新たな精油の取り入れ方を提案し、店舗でのイベントも積極的に進めている。また、アプリ会員が6万人を突破し、LINEアカウントの登録者数も年間で5万人を超え、リピート率、単価の向上につながっている。その結果、原価率の改善と客単価は、前年同期に対して大きく改善されている。しかし、新型コロナウイルス禍による消費者のライフスタイルの変化によりリテール店舗での消費者の購買意欲は未だ鈍く、その対策として従前の雑貨商品等をベースとした店舗コンセプトに戻した結果、原価率が大幅に悪化し、さらに収益性の低い店舗をスクラップしたことにより、前年同期より売上高及びセグメント利益とも予想を大幅に下回り、引き続き赤字となっている。

衛生コンサルティング事業の売上高は同39.7%減の0.11億円、セグメント損失は0.08億円(同0.05億円の損失)となった。HACCP管理への指導及びJFSM認証は、顧客によって明暗が分かれているのが実情で、HACCPの国内における浸透も進んでいないため、多店舗展開を行っている飲食事業者をターゲットとし、業容拡大となっている顧客の工場新設案件や、増設案件などに衛生コンサルを提案することで、さらなる受注の拡大、セミナー受注の提携先を強化していく。感染症対策として販売を行っている空間除菌デバイスDevirus ACについては、畜産業界において転用する施策を展開しており、国内大手の鶏舎への導入も実施していることから、展開の拡大を行うと同時に畜産業界内での活用を展開できるように進めていくとしている。

2024年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比30.6%増の27.90億円、営業利益が0.29億円、経常利益が0.23億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.19億円とする期初計画を据え置いている。

《HH》

提供:フィスコ

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