話題株ピックアップ【夕刊】(1):インテグラル、タツモ、イトーキ

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2024年2月14日 15時14分

■インテグラル <5842>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

インテグラル<5842>がストップ高。13日の取引終了後、23年12月期の連結決算を発表。最終利益は前の期比3.7倍の75億5400万円と大幅な増益となった。前の期に続き過去最高益となったほか、直近3カ月間の10~12月期で最終利益は同2.7倍となった。24年3月期の業績予想は非開示とするものの、中間と期末でそれぞれ12円、年間では24円の初配当を実施する計画を示しており、業況と株主還元姿勢を好感した買いが集まった。23年12月期はJRC<6224>の上場による売り出しと、コンヴァノ<6574>など3社の売却、スカイマーク<9204>の部分売却を行い、投資売却による実現利益が増加した。

■タツモ <6266>  4,025円  +700 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

タツモ<6266>がストップ高。13日の取引終了後、24年12月期連結業績予想について売上高を前期比27.8%増の360億円、営業利益を同25.9%増の46億円と前期に続き過去最高を更新する見通しを発表。配当予想も前期比6円増の30円としており、これを好感した買いを集めている。電気自動車(EV)向けや、家電製品に安定した電源を供給するインバーターなどのパワー半導体の需要拡大に伴い、メーカーの設備投資が継続されると見込む。同時に発表した23年12月期決算は売上高が前の期比15.6%増の281億6100万円、営業利益が同30.2%増の36億5400万円だった。

■イトーキ <7972>  1,767円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

イトーキ<7972>はストップ高。13日の取引終了後に24年12月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比3.4%増の1375億円、営業利益を同17.3%増の100億円と前期に続き過去最高となる見通しを示した。配当予想も前期比10円増の52円としており、これを好感した買いが膨らんでいる。ポストコロナの「働く環境」づくりをリードするための新しい働き方やワークプレイスの提案、価値向上に重点を置いた営業活動を展開していく。同時に発表した23年12月期決算は売上高が前の期比7.8%増の1329億8500万円、営業利益が同86.0%増の85億2300万円だった。あわせて、取得上限900万株(自己株式を除く発行済み株数の19.85%)、または159億円とする大規模な自社株買いの実施を発表。また、株主還元方針について従来の「配当性向30%を目途」から「配当性向40%」を目指す方針に変更したほか、中期経営計画の策定、株主優待制度の新設を明らかにした。

■AI inside <4488>  8,840円  +1,500 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

AI inside<4488>はストップ高。25日移動平均線を足場に一気に上放れる展開となっている。同社はディープラーニングによるAI認識技術を活用したクラウドサービスを手掛け、クラウド型OCRサービス「DX Suite」を主力展開する。13日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表した。全社的な生産性向上への取り組みや採用戦略の見直しなどで利益率が向上しており、営業利益は従来計画の1億8500万円から4億7900万円(前期比69%増)に大幅増額した。減益予想から一転して7割増益予想に変わり、これがサプライズとなって上値を見込んだ投資資金が集中した。

■東和薬品 <4553>  3,195円  +502 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

東和薬品<4553>が続急伸し昨年来高値を更新。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を2163億円から2290億円へ、営業利益を118億円から155億円、純利益を69億円から130億円へ上方修正したことが好感された。決算期変更に伴い前期との比較はできないものの、東和薬品において近年追補品を中心に想定よりも販売数量が伸びており、引き続き増加が見込まれることに加えて、三生医薬も好調が続く見込みであることが要因としている。また、販管費の一部で費消の遅れなどがあることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高1683億2500万円(前年同期比19.9%増)、営業利益132億400万円(同2.5倍)、純利益115億1800万円(同5.8倍)だった。

■LINK&M <2170>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位

リンクアンドモチベーション<2170>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の677円に買われ、昨年来高値を更新した。13日の取引終了後、23年12月期の連結決算発表にあわせ、24年12月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比14.3%増の32億4800万円と、2期連続の最高益更新を見込む。事業の成長と収益力の向上を評価した買いが集まったようだ。今期の売上収益は同8.6%増の369億円を計画。年間配当予想は同30銭増配の11円60銭とした。人的資本経営の機運が高まるなか、モチベーションクラウドシリーズの拡大に注力する方針。開拓余地の大きい国内の大手企業への導入を推進するとともに、日系グローバル企業の海外現地法人への導入も図る。23年12月期の売上収益は前の期比3.6%増の339億6900万円、最終利益は同38.1%増の28億4200万円だった。

■CCT <4371>  2,901円  +401 円 (+16.0%) 一時ストップ高   本日終値

コアコンセプト・テクノロジー<4371>は一時ストップ高。13日の取引終了後に発表した24年12月期連結業績予想で、売上高208億5600万円(前期比31.0%増)、営業利益23億9800万円(同37.5%増)、純利益16億4600万円(同26.3%増)と大幅増収増益を見込むことが好感された。DX支援でアウトバウンド営業や「Orizuru」の機能拡充、クラウドソリューションのプロダクト拡大に注力し、製造業・建設業・物流業を中心とした既存顧客の拡大と新規顧客の開拓を進める方針。一方のIT人材調達支援は、引き続き営業人員増強による大手SIerとの取引拡大を進めるほか、地方の中小IT企業を対象とした「Ohgi」のアウトバウンド開拓やM&Aに取り組み、一般人材からハイバリュー人材まで人材提案の幅の拡大を図るとしている。なお23年12月期決算は、前期は単独決算のため単純比較はできないものの、売上高159億2100万円、営業利益17億4400万円、純利益13億300万円となった。また同時に、外観検査AIソリューションを手掛けるPros Cons(東京都江東区)の全株式を16日付で取得し子会社化すると発表。あわせてSAPジャパン(東京都千代田区)とパートナー契約を締結し、本格的なERPソリューション展開を開始すると発表しており、これらも好材料視された。

■ニッパツ <5991>  1,460.5円  +194.5 円 (+15.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ニッパツ<5991>が続急騰。13日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、年間配当予想を6円増額して40円(前期比8円増配)に見直した。取得総数1200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.30%)、取得総額180億円を上限とする自社株買いの実施も公表した。更に、政策保有株式の見直しに伴う投資有価証券売却益を計上する見込みとなったことを受け、通期の最終利益予想を250億円から350億円(前期比62.5%増)に引き上げており、これらをポジティブ視した買いが集まっている。通期の最終利益は2期ぶりに過去最高益を更新する見込み。売上高と営業・経常利益の予想は据え置いた。4~12月期の売上高は前年同期比10.0%増の5622億8800万円、最終利益は同11.4%減の209億8100万円だった。

■ウェルスナビ <7342>  1,966円  +258 円 (+15.1%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>は大幅高。日本経済新聞電子版が13日、「三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は投資一任サービスのロボットアドバイザー(ロボアド)最大手のウェルスナビに約150億円出資する」と報じた。これを手掛かりに買われたようだ。なお、報道を受けてウェルスナビは14日にコメントを発表。「現時点で決定した事実はない」とした上で、「本日取締役会を開催する予定であり、開示すべき事実が発生した場合には、速やかに公表する」とした。

■ファインデックス <3649>  1,143円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率8位

13日に決算を発表。「今期経常は4%増で3期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ」が好感された。

ファインデックス <3649> [東証P] が2月13日大引け後(15:30)に決算を発表。23年12月期の連結経常利益は前の期比44.7%増の15.2億円に拡大し、24年12月期も前期比4.2%増の15.9億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を11円→13円(前の期は9.5円)に増額し、今期も前期比2円増の15円に増配する方針とした。

⇒⇒ファインデックスの詳しい業績推移表を見る

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