話題株ピックアップ【夕刊】(2):航空電子、ケンコーマヨ、ピラー

注目
2024年2月14日 15時15分

■日本航空電子工業 <6807>  2,850円  +365 円 (+14.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率10位

日本航空電子工業<6807>が後場に急騰。ロイター通信が14日、航空電子に関し、複数のプライベートエクイティ(PE)ファンドが市場株価を大幅に上回る価格での買収提案を同社とNEC<6701>に示したと報じた。少なくともPEファンド3社が、NECの上場子会社である航空電子の買収を提案。買収価格は最高で1株4000円前後だったという。買収時に株価に上乗せされるプレミアムを巡る思惑が広がったようだ。NECも後場に動意づき、3%を超す上昇となる場面があった。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  2,124円  +270 円 (+14.6%)  本日終値

ケンコーマヨネーズ<2915>が大幅高で3連騰。2000円の大台に乗せて、2020年2月以来の高値圏で推移している。13日の取引終了後、24年3月期の業績と配当予想の上方修正を発表。最終利益の見通しを5億7000万円から23億9000万円(前期比4.9倍)に引き上げたほか、期末配当予想を5円増額して20円に見直した。これらを好感した買いが入り、ショートカバーを誘発。株高に拍車が掛かったようだ。今期の売上高予想は9000万円増額し、874億9000万円(同6.2%増)に修正した。高病原性鳥インフルエンザの発生状況が落ち着きをみせはじめた。鶏卵価格や食用油価格の足もとの状況を踏まえて業績予想に反映した。年間配当予想は30円(前期比13円増配)となる。4~12月期の売上高は前年同期比7.2%増の671億300万円、最終利益は同5.8倍の16億5100万円だった。加えて、同社は取得総数15万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.93%)、取得総額2億7810万円を上限に、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)を通じて自社株買いを実施すると発表。14日、上限となる15万株を2億7810万円で取得したと公表した。

■日本ピラー工業 <6490>  5,540円  +675 円 (+13.9%) 一時ストップ高   本日終値

日本ピラー工業<6490>が続騰し、上場来高値を更新した。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の修正を発表。経常利益の見通しを125億円から142億円(前期比0.4%増)に引き上げた。減益予想から一転、前期に続き過去最高益の更新を見込む。また、これまで普通配当50円、特別配当10円の合計60円としていた期末配当予想について、普通配当を19円増額するとともに創業100周年の記念配当10円を新たに加え、合計で89円にすると公表。これらをポジティブ視した買いが集まった。電子機器関連事業において、原材料価格の高騰に対する利益改善策が進捗し、利益を押し上げる。産業機器関連事業では社会インフラ市場向け補修事業の進捗状況が良好だとし、業績予想に反映した。今期の売上高予想は据え置いた。特別配当と記念配当を合わせた年間配当予想は149円(前期比16円増配)となる。

■ステラ ケミファ <4109>  3,825円  +425 円 (+12.5%)  本日終値

13日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は32%減益・通期計画を超過、未定だった今期配当は85円増配」が好感された。

ステラ ケミファ <4109> [東証P] が2月13日大引け後(15:20)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比32.3%減の25.3億円に落ち込んだが、通期計画の24.5億円に対する進捗率が103.6%とすでに上回り、さらに5年平均の75.5%も超えた。同時に、従来未定としていた今期の年間配当は145円(前期は60円)実施する方針とした。

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■丸全昭和運輸 <9068>  4,580円  +500 円 (+12.3%)  本日終値

13日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は15%増益、今期配当を20円増額修正」が好感された。

丸全昭和運輸 <9068> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の108億円となったが、通期計画の150億円に対する進捗率は72.3%となり、5年平均の73.7%とほぼ同水準だった。同時に、今期の年間配当を従来計画の110円→130円(前期は100円)に増額修正した。

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同時に発表した「1.31%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.31%にあたる27万株(金額で11億0160万円)を上限に、2月14日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■力の源ホールディングス <3561>  1,610円  +171 円 (+11.9%)  本日終値

力の源ホールディングス<3561>が後場に入り急伸。午前11時30分ごろに発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算が、売上高233億6300万円(前年同期比24.0%増)、営業利益24億3100万円(同55.7%増)、純利益17億5700万円(同46.3%増)と大幅増収増益となったことが好感された。国内店舗運営事業でインバウンドの戻りや価格改定の効果により既存店売上高が前年同期比20.1%増となったほか、モバイルオーダーやタブレットオーダーなどDX施策により収益性の改善が進んだことが牽引。また、海外店舗運営事業でコロナ禍明けのリバウンド消費により既存店の売り上げが増加したことや、原価や人件費のコントロールの進展、円安の推移なども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高315億円(前期比20.6%増)、営業利益31億円(同35.9%増)、純利益22億5000万円(同38.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■やまびこ <6250>  1,779円  +188 円 (+11.8%)  本日終値

13日に発表した「0.72%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の0.72%にあたる30万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月1日から8月30日まで。

■エクサウィザーズ <4259>  471円  +49 円 (+11.6%)  本日終値

13日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は赤字縮小」が好感された。

エクサウィザーズ <4259> [東証G] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は5億5400万円の赤字(前年同期は4億2300万円の赤字)に赤字幅が拡大した。

⇒⇒エクサウィザーズの詳しい業績推移表を見る

■トライト <9164>  677円  +69 円 (+11.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期最終は12%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。

トライト <9164> [東証G] が2月13日大引け後(15:05)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期の連結最終利益は前の期比35.3%増の49億円に拡大し、24年12月期も前期比12.2%増の55億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

⇒⇒トライトの詳しい業績推移表を見る

■江崎グリコ <2206>  4,665円  +440 円 (+10.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常は1%増益、10円増配へ」が好感された。

江崎グリコ <2206> [東証P] が2月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期の連結経常利益は前の期比56.0%増の212億円に拡大し、24年12月期も前期比1.0%増の215億円に伸びる見通しとなった。

⇒⇒江崎グリコの詳しい業績推移表を見る

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