「円安メリット」が12位にランク、昨年11月中旬以来の水準をつけ輸出関連株を見直す動きも<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円安メリット」が12位となっている。
13日のニューヨーク市場で、ドル円相場は一時150円88銭と昨年11月中旬以来およそ3カ月ぶりとなるドル高・円安水準をつけた。同日に米労働省が発表した1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が一段と後退したことが主な要因。米長期金利が上昇するなか、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが広がった。
この日の東京市場ではドル買い・円売りの動きが一服しているものの、日本時間今晩に発表される1月の米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数の内容次第では再びドル買いが活発化する可能性があり、円安が業績にプラスとなる輸出関連株を見直す動きが広がりつつある。
なお、主要企業ではトヨタ自動車<7203>が6日、24年3月期通期の連結純利益が前期比83.6%増の4兆5000億円になりそうだと発表。従来予想の3兆9500億円から5500億円の上方修正となる。販売台数の見通しは従来予想に対して15万台減の945万台としているが、円安効果などが利益を押し上げるかたちとなっており、前提となる為替レートは1ドル=143円(従来は141円)、1ユーロ=154円(同152円)に変更している。
また、ファナック<6954>は24年3月期通期の前提為替レートを1ドル=141円22銭(従来は138円00銭)、1ユーロ=152円72銭(同149円19銭)に修正。キヤノン<7751>は24年12月期通期の前提為替レートを1ドル=140円、1ユーロ=155円に設定している。