東京株式(大引け)=329円高と大幅続伸、一時34年ぶり史上最高値に迫る
16日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。一時、700円を超す上昇となり史上最高値(3万8915円)に肉薄する水準まで値を上げた。
大引けの日経平均株価は前日比329円30銭高の3万8487円24銭。プライム市場の売買高概算は22億417万株。売買代金概算は6兆7212億円となった。値上がり銘柄数は1391と全体の約84%、値下がり銘柄数は237、変わらずは29銘柄だった。
日経平均株価は朝方から買い優勢で始まり、午前10時過ぎには一時3万8865円まで上昇。1989年12月以来、34年ぶりとなる史上最高値更新まであと50円程度の水準まで迫った。米国株市場では前日に発表されたアプライド・マテリアルズ<AMAT>の決算が良好で、同社株は時間外取引で一時10%を超す上昇となった。これを受け、東京市場でも朝方から東京エレクトロン<8035>など半導体関連株を中心に買いが入り、全体相場を押し上げた。ただ、足もとの株価上昇は急ピッチであり、買い一巡後はレーザーテック<6920>などの半導体関連株に利益確定売りが流入。日経平均株価は後場にかけ上昇幅を縮小した。
個別銘柄では、ソシオネクスト<6526>や信越化学工業<4063>、トヨタ自動車<7203>が堅調。キーエンス<6861>や川崎汽船<9107>が高く、ファーストリテイリング<9983>が値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三菱商事<8058>、三菱重工業<7011>といった主力株も値を上げた。
半面、アドバンテスト<6857>やSCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>が安く、ディスコ<6146>やルネサスエレクトロニクス<6723>も値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が軟調で、さくらインターネット<3778>が下落し、トレンドマイクロ<4704>がストップ安と急落した。