フルサト・マルカホールディングス---23年12月期は増収、主力の機械・工具セグメントが増収・2ケタ増益

材料
2024年2月19日 12時11分

フルサト・マルカホールディングス<7128>は13日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.5%増の1,729.80億円、営業利益が同3.2%減の57.05億円、経常利益が同5.7%減の66.52億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.7%増の46.98億円となった。

機械・工具セグメントの売上高は前期比9.4%増の1,171.28億円、営業利益は同16.2%増の37.58億円となった。自動車業界は、部品不足が解消され、堅調な生産となった。設備投資に関しては、電気自動車関連が中心で、電池・モーター・ギガキャストを中心に投資が検討されている。半導体業界は、落ち着いた状況が続き、機器工具や消耗品は微減となった。半導体業界の増産は、2024年春以降に期待されている。また、中小企業は、機械価格や金利の上昇により、設備投資を先送りにしている。北米では、物価上昇が高水準となっているが、上昇率は鈍化傾向を示し始めた。射出成形機は、大きく販売量が減少しており、新規設備投資の意欲が高まっていない。中国では、若年層の高い失業率、不動産需要の低迷など消費に弱さがあり、景気減速が続いている。一方で、自動車販売は、中国メーカーを中心として好調を維持している。なお、同社の顧客である日系自動車メーカーは、新エネルギー車の開発が遅れているため、販売が低迷している。

建設資材セグメントの売上高は前期比3.3%増の452.41億円、営業利益は同23.8%減の19.87億円となった。国内の建設需要は、都市部再開発、半導体関連、物流倉庫などの案件が計画されている一方で、中小物件は振るわない状況となった。一部の大型物件でも、建設物価の上昇により建設計画が見直され始めている。材料面ではコスト上昇などを理由に、価格維持の姿勢をみせており、今後も建材価格は高い水準が維持される見込みである。住宅設備に関しては、コロナ禍以前の環境に戻りつつあるが、建材価格と同様に高い水準となっている。カーボンニュートラル社会に向けた補助金制度により、対象商品の需要は高まっている。

建設機械セグメントの売上高は前期比14.0%減の76.05億円、営業利益は同42.7%減の0.81億円となった。建設業界においては、2024年問題を考慮し、設備投資に慎重な姿勢となっている。また、取扱商品である建設機械の製造に関しては、年間を通じて、エンジン問題の影響を受けた。

IoTソリューションセグメントの売上高は前期比10.8%増の30.04億円、営業利益は0.38億円(前年同期は0.57億円の損失)となった。同社は、付加価値の高いソリューションビジネスにシフトしており、グループ会社との協業により案件数を増やしている。自社製品においては、サプライチェーンの影響を受けたが、2024年度には解消される見込みである。

2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.6%増の1,740.00億円、営業利益が同3.6%減の55.00億円、経常利益が同5.3%減の63.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.6%減の42.00億円を見込んでいる。

《HH》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.