話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本調剤、ノバシステム、シャノン

注目
2024年2月20日 15時17分

■日本調剤 <3341>  1,441円  +10 円 (+0.7%)  本日終値

日本調剤<3341>が3日続伸。19日の取引終了後、自社株100万株(発行済み株数の3.12%)を2月29日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3104万8000株となる予定だ。

■ソフトクリエ <3371>  1,917円  +8 円 (+0.4%)  本日終値

ソフトクリエイトホールディングス<3371>がしっかり。この日午前中、企業向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」をリリースしたと発表しており、好材料視された。「Safe AI Gateway」は、企業が生成AIを「安全・簡単」に利用できるように開発されたサービス。マイクロソフト<MSFT>のAzure OpenAI Serviceを基盤に採用しており、独自のインターフェースを通じてChatGPTをはじめとする最先端の生成AI技術を、情報漏えいやセキュリティーのリスクを心配することなく容易に導入し活用することが可能になるとしている。

■平和堂 <8276>  2,064円  -131 円 (-6.0%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

平和堂<8276>が急落。同社は19日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想を見直し、最終利益の見通しをこれまでの83億円から67億円(前期比10.9%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益を計画する。同時に株式の売り出しの決議と自社株買いの実施を発表。株数は売り出しが自社株買いを上回っており、需給面での悪影響も懸念されて売りが膨らんだようだ。今期の営業収益予想は4270億円から4259億円(同2.5%増)に下方修正した。天候要因から衣料品など季節性商品の販売が低調だった。能登半島地震の発生に伴い一部店舗において被害があり、災害に起因する特別損失も計上する。株式の売り出しについては、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行、SOMPOホールディングス<8630>傘下の損害保険ジャパンなどが売り出し人となる。売り出し株数は270万6200株で、売り出し価格は2月28日から3月4日までのいずれかの日に決める。一方、平和堂は取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.91%)、取得総額24億円を上限とする自社株買いの実施とともに、長期保有株主優待制度の導入も発表した。

■静岡ガス <9543>  908円  -56 円 (-5.8%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

静岡ガス<9543>が反落。19日の取引終了後、自己株式の処分と既存株主による株式売り出しを実施すると発表。需給悪化を懸念した売りが出た。売り出し株数は自己株式の処分が44万1000株、既存株主の売り出しが328万6500株。また、需要状況に応じて上限55万9000株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は2月27日から3月4日までのいずれかの日に決定する。

■センコーHD <9069>  1,078円  -51 円 (-4.5%)  本日終値

センコーグループホールディングス<9069>が3日ぶりに急反落した。19日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。あわせて自社株買いを公表したものの、売り出しの規模が上回っていることから、需給面でのネガティブな影響を警戒した売りが膨らんだようだ。MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下のあいおいニッセイ同和損害保険と、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ信託銀行と三菱UFJ銀行、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行、農林中央金庫を売り出し人とする。売り出し株式数は537万9200株。需要状況に応じ上限80万6800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売り出し価格は2月28日から3月4日までのいずれかの日に決める。一方、センコーHDは取得総数150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.00%)、取得総額17億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は、売り出し価格等決定日の6営業日後の日から9月30日までとする。

■ノバシステム <5257>  3,000円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

ノバシステム<5257>が続急伸。19日の取引終了後に23年12月期決算説明会資料を公開。なかで26年12月期を最終年度とする中期事業計画を明らかにし、売上高84億300万円(23年12月期54億2200万円)、営業利益率11.0%(9億2400万円、23年12月期4億9000万円)を目指すとしたことが好感された。また、25年12月期から配当を実施する方針で、25年12月期に年105円、26年12月期に年132円の配当を実施する計画だ。

■シャノン <3976>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

シャノン<3976>が後場急騰。正午ごろ、同社のマーケティング人材と生成AIを利用して企業のマーケティング課題を解決する「マーケティング運用代行パッケージ」を3月にリリースすると発表しており、好材料視された。同サービスは、専門のマーケティング人材が顧客の事業目標や現状のマーケティング活動状況を理解した上で最適な運用を提案し、業務プロセスを設計した上でその代行を行うというもの。これまでの業務の一部だけを代行するサービスと異なり、広告やアウトバウンドコール、メール配信によるリードの育成やホットリードに対するインサイドセールスによる商談化まで、マーケティングに関する一連の業務をトータルで支援・代行することが特徴で、生成AIの活用やパッケージ化により提供コストを削減し、質と価格の両立を図ることで、より多くの企業が利用できるようにしたという。

■IGS <4265>  562円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

Institution for a Global Society<4265>は後場ストップ高。正午ごろ、子ども(児童・生徒)向け非認知能力可視化ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」が、ヤマハ<7951>が今後展開を予定しているコロンビアでの「初等教育への日本型音楽教育導入事業」に採用されたと発表しており、好材料視された。同事業は、文部科学省による「令和5年度第2回日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)応援プロジェクト」に採択され、成果や課題について文科省とも検証・共有しながら進める事業。コロンビアの公立小学校の児童に対してリコーダーを使った日本型音楽教育のパイロット授業を実施するというもので、授業ではリコーダーの演奏技術を教えるだけでなく、ペアワークなどの共同での活動や探究活動を多く取り入れ「主体的・対話的で深い学び」を実践するとしており、知識を問う従来のテストでは評価が難しい「非認知能力」をスコアで可視化することや、AIを活用することで不要な評価の偏りを補正し、より公正な評価が可能であること、更に多言語対応も行っており、共通の評価軸で国を超えて測定・分析が可能であることなどが評価され、今回の採用に至ったという。

■アミタホールディングス <2195>  748円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

アミタホールディングス<2195>がストップ高。日本経済新聞電子版が19日夜、「リサイクルのアミタホールディングス(HD)とリース大手の三井住友ファイナンス&リースは、産業廃棄物管理の新会社を4月に設立する」と報じ、手掛かり視されたようだ。報道によると新会社「サーキュラーリンクス」は、三井住友ファイナンス&リース子会社のSMFLみらいパートナーズとアミタHDが折半出資する。産業廃棄物管理の受託事業での協業などを通じ、2028年度に年間10億円の売上高を目指すとしている。

■ユビキタスAI <3858>  530円  +55 円 (+11.6%)  本日終値

ユビキタスAI<3858>は上値指向継続。2023年6月19日につけた高値(500円)を上回り、約8カ月ぶりに昨年来高値を更新した。同社は製造業向けを中心とする組み込みソフト開発会社。今月14日、24年3月期連結業績予想について売上高を29億1200万円から34億4300万円(前期比77.6%増)へ、最終利益を500万円から9700万円(前期1億4800万円の赤字)へ上方修正すると発表した。新規連結効果に加え、投資有価証券売却益の計上が寄与する見通し。これを好感した買いが続いている。

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