10万円以下で買える、財務健全&低PBR 37社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証スタンダード上場企業では790銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍未満――を条件に投資妙味が高まる37社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは22日現在)
23日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7908> KIMOTO 20700 80.3 0.54
<6319> シンニッタン 27800 66.8 0.39
<5282> ジオスター 31900 66.8 0.44
<5658> 日亜鋼 34700 69.9 0.33
<7455> パリミキHD 41900 73.6 0.73
<6853> 共和電 42100 71.4 0.65
<6994> 指月電 43300 62.7 0.50
<1914> 日基技 45300 68.8 0.42
<4620> 藤倉化 46400 67.3 0.37
<5363> TYK 46900 69.2 0.56
<8291> 日産東HD 50700 63.7 0.62
<7727> オーバル 51100 64.0 0.78
<6927> ヘリオスTH 54800 79.8 0.65
<1921> 巴 64600 67.5 0.55
<7551> ウェッズ 65700 60.3 0.66
<8841> テーオーシー 67600 86.1 0.62
<6482> ユーシン精機 69000 78.5 0.72
<5951> ダイニチ工業 70200 84.3 0.41
<8118> キング 70400 86.5 0.53
<2009> 鳥越粉 70700 81.4 0.48
<5984> 兼房 72100 82.6 0.35
<3447> 信和 74700 73.5 0.68
<8018> 三共興 76400 74.2 0.71
<7235> 東ラヂ 78200 60.4 0.38
<3553> 共和レ 84500 60.0 0.58
<6566> 要興業 84900 78.3 0.75
<1810> 松井建 85900 63.4 0.55
<6470> 大豊工業 88300 60.0 0.36
<2344> 平安レイ 88500 61.2 0.52
<9414> BS11 88900 91.5 0.71
<6488> ヨシタケ 90000 79.6 0.75
<7871> フクビ 90300 67.2 0.51
<4761> さくらKCS 91200 82.7 0.55
<7636> ハンズマン 95900 64.6 0.78
<5909> コロナ 96800 70.5 0.38
<1967> ヤマト 97500 70.6 0.70
<7222> 日産車体 97800 72.6 0.77
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース