10万円以下で買える、財務健全&低PBR 24社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。SBI証券と楽天証券のネット証券大手2社が株式の売買手数料無料化を打ち出すなど、投資家は手数料を気にせずに売買することが可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、業績低迷が続いている企業も数多くあることには注意が必要だ。
東証プライム上場企業では272銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が60%以上、(3)PBRが1倍未満――を条件に投資妙味が高まる24社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは22日現在)
なお、24日(土)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5957> 日東精 58200 60.7 0.66
<6480> トムソン 62800 62.8 0.59
<4215> タキロンCI 64300 62.0 0.67
<6167> 冨士ダイス 66800 77.3 0.65
<6445> ジャノメ 69200 64.0 0.39
<3608> TSIHD 71100 70.2 0.55
<7600> 日本MDM 71700 80.5 0.78
<4548> 生化学 74800 89.8 0.57
<7955> クリナップ 76200 62.0 0.48
<5959> 岡部 78000 68.0 0.60
<3580> 小松マテーレ 78700 76.2 0.85
<9474> ゼンリン 84700 65.8 0.96
<6118> アイダ 85800 65.2 0.65
<9990> サックスバー 86200 68.5 0.93
<7347> マーキュリア 86400 87.0 0.98
<9412> スカパーJ 87300 67.8 0.94
<6140> 旭ダイヤ 88100 83.8 0.74
<4097> 高圧ガス 88600 63.7 0.67
<9543> 静ガス 89300 69.4 0.62
<5262> 日ヒュム 90900 69.0 0.55
<5408> 中山鋼 91900 67.6 0.49
<8005> スクロール 92700 63.2 0.95
<7820> ニホンフラ 96200 70.4 0.68
<6247> 日阪製 98500 77.6 0.48
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース