話題株ピックアップ【夕刊】(2):グンゼ、INPEX、メディアL

注目
2024年2月28日 15時14分

■グンゼ <3002>  5,630円  +30 円 (+0.5%)  本日終値

グンゼ<3002>が続伸。27日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い、24年3月期に投資有価証券売却益約20億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。うち7億円については第3四半期累計決算に計上済み。なお、業績に与える影響については現在精査中としている。

■INPEX <1605>  2,000.5円  +10.5 円 (+0.5%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が堅調。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比1.29ドル高の1バレル=78.87ドルと上昇した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成される「OPECプラス」は、自主減産を第2四半期(4~6月)まで延長し、原油価格を下支えすることを検討していると一部で報じられたことが、WTI価格の上昇要因となった。場合によっては年末までの延長もあり得るという。

■フラベッドH <7840>  1,324円  -11 円 (-0.8%)  本日終値

フランスベッドホールディングス<7840>は小幅安。27日の取引終了後、ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し50億円を調達すると発表した。同時に調達資金の一部を用いた自社株買いの実施も公表しており、下げは限定的となった。同債は満期償還日が29年3月の5年債。転換価格は前日終値を5.02%上回る1402円で決まった。調達資金は、設備投資やM&A、それに自社株買いなどに充当する。同社はこの日の午前8時45分、149万8100株(約20億円)を東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において1株1335円で買い付けることを明らかにしている。

■メディアリンクス <6659>  90円  +30 円 (+50.0%) ストップ高   本日終値

メディアリンクス<6659>が続急騰。この日の寄り前に、中南米地域における販売パートナーとしてブラジルのラインアップ社とパートナー契約を締結したと発表しており、好材料視された。ラインアップ社は、放送市場で30年以上の実績を持つシステムインテグレーター。今回のパートナー契約締結によりラインアップ社は、メディアLのIPメディアプラットフォーム「Xscend」をはじめ、IPメディアゲートウェイ「MDP3020」シリーズ、IPスイッチ「MDXシリーズ」などメディアLの全てのIPメディア伝送ソリューションを放送局、通信事業者及びオーディオビジュアル市場に対して提供するとしている。

■ジィ・シィ企画 <4073>  854円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

ジィ・シィ企画<4073>はストップ高。27日の取引終了後、トランザクション・メディア・ネットワークス<5258>との資本・業務提携を発表しており、今後の展開を期待した買いが膨らんだ。決済事業領域で両社のサービス・機能を組み合わせ、顧客への提案力強化や業務効率化を図る。また、将来的に金融やマーケティング事業領域での新サービスの開発なども目指す。TMNはジィ・シィの主要株主から株式を取得し、議決権ベースで14.90%を握る見通し。

■久世 <2708>  2,770円  +448 円 (+19.3%)  本日終値

久世<2708>は急反発。27日の取引終了後、24年3月期配当予想を12円から42円に大幅増額修正すると発表。これを好感した買いが入った。普通配当を12円から15円に引き上げた上で、業績連動分として特別配当27円を上乗せする。前期は普通配当のみで12円だった。

■マツモト <7901>  3,255円  +500 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

マツモト<7901>はストップ高。27日取引終了後、第1~3回新株予約権の発行で約8億円を調達すると発表した。希薄化率は議決権ベース(2023年10月末時点)で最大19.16%。調達資金は既存事業のほか、新規事業の強化に充てる。新規事業ではWeb3ゲームやNFTマーケットプレイスなど、NFT事業への投資を進める構えだ。この発表を受け、NFT事業に期待する見方が広がり買い優勢となった。

■エキサイト <5571>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

エキサイトホールディングス<5571>がストップ高。27日の取引終了後に、24年3月期の期末配当で初配当60円(普通配当30円、記念配当30円)を実施すると発表したことが好感された。従来予想は無配だった。なお、25年3月期以降も安定的かつ持続的な配当を行うとしている。

■DNAチップ研究所 <2397>  1,021円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

DNAチップ研究所<2397>がストップ高。27日の取引終了後、「肺がんコンパクトパネルDxマルチコンパニオン診断システム」の7遺伝子版の保険適用と検査開始を発表。2月28日から保険算定が開始となり、3月1日から大手検査センター3社からの検査受け付けを始める。現在の4遺伝子での検査数は順調に推移し採用施設数も計画を上回るスピードで導入が進みつつあり、今回の7遺伝子での保険適用により新規医療機関での導入が更に加速すると考えられるという。

■ゼネテック <4492>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

ゼネテック<4492>が大幅続伸。午前11時ごろ、野村総合研究所<4307>に、物流倉庫DXコンサルティングを強化・支援するエンジニアリングソリューションの提供を開始したと発表しており、好材料視された。今回のエンジニアリングソリューションの提供により野村総研は、ゼネテックが日本総代理店を務める3Dシミュレーションソフト「FlexSim」などを活用し、物流拠点をデジタル空間上に再現することで「起こっている/起こり得る」課題を可視化。どこで滞留が起きるか、どの工程・機器・作業員の稼働率が低いかなど、これまでは現場で歪みが出るまで把握できなかった拠点内の事象を定量的に把握できるようになり、データに裏付けられた改善策の評価や意思決定を促進するとしている。

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