【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安も押し目買いで下げ渋る (3月5日)
日経平均株価
始値 39881.73
高値 40226.99(13:24)
安値 39840.34(10:29)
大引け 40097.63(前日比 -11.60 、 -0.03% )
売買高 17億4166万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆1039億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり小反落も底堅さ発揮
2.前日の米株安を受け半導体関連など売られる
3.下値では押し目買い、建設や銀行などが堅調
4.中小型株強く値上がり数多い、TOPIXは上昇
5.海外投資家の買い観測、売買代金は活況続く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比97ドル安と3日ぶりに反落した。米長期金利が上昇し目先の利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、方向感の見えにくい展開で、日経平均株価は小安く引けたものの、海外投資家を中心に押し目買い意欲は活発で値上がり銘柄が多かった
5日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調だったことを受け、朝方は日経平均が下値を探る展開を余儀なくされた。だが売り一巡後は押し目買いが優勢となり、後場に入り上昇に転じる場面もあった。これまで相場を牽引してきた半導体主力株に利益確定売りが目立ち、日経平均に下落圧力を加えたが、一方で建設や銀行などの内需株が堅調な値動きを示し、全体も下値抵抗力を発揮する格好となった。海外投資家とみられる大口の買いが観測されている。中小型株は強い動きを示すものが多く、プライム市場の値上がり銘柄数が900超となり値下がり銘柄数を上回った。TOPIXは後場の取引で終始プラス圏で推移した。全体売買代金は5兆円を上回るなど引き続き活況。
個別では、さくらインターネット<3778>の物色人気が際立つほか、ディスコ<6146>が商いを膨らませ大幅高と気を吐いた。三井E&S<7003>はストップ高に買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高く、三菱重工業<7011>もしっかり。大林組<1802>がストップ高。クロスキャット<2307>も連日で値幅制限いっぱいに買われ、値上がり率トップに。ニーズウェル<3992>なども大きく上値を伸ばした。
半面レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>などが売りに押されたほか、野村マイクロ・サイエンス<6254>も利益確定売り優勢。川崎汽船<9107>も値を下げた。東京電力ホールディングス<9501>が軟調、ダイキン工業<6367>も安い。内田洋行<8057>が急落、三洋貿易<3176>も大幅安。ディー・エヌ・エー<2432>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、トヨタ <7203>、ファストリ <9983>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、京セラ <6971>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約99円。うち52円はアドテスト1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)証券商品先物、(3)鉱業、(4)銀行業、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)サービス業、(3)海運業、(4)不動産業、(5)化学。
■個別材料株
△大林組 <1802> [東証P]
配当方針変更で24年3月期配当予想を増額修正。
△まんだらけ <2652> [東証S]
3月末を基準日に1株を5株に株式分割へ。
△ニーズウェル <3992> [東証P]
大手ホテルからオーダーシステム更改を先行受注。
△サイエンスA <4412> [東証G]
JTPの発表内容を手掛かりに物色が向かう。
△日本ラッド <4736> [東証S]
今期営業利益予想増額し前期比3倍化を見込む。
△ファンペップ <4881> [東証G]
花粉症ワクチンで塩野義 <4507> と資本・業務提携。
△ジーデップ <5885> [東証S]
エヌビディア新製品の受注開始へ。
△ユトリ <5892> [東証G]
ZOZOTOWNで新ブランド「GULL」の販売開始へ。
△JALCO <6625> [東証S]
今期配当の大幅増額を好感。
△多摩川HD <6838> [東証S]
米国物理学会で量子暗号通信向けの開発について発表へ。
▼三洋貿易 <3176> [東証P]
株式の売り出し決議で需給悪化を警戒。
▼Eインフィニ <7692> [東証S]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クロスキャト <2307>、(2)大林組 <1802>、(3)三井E&S <7003>、(4)さくらネット <3778>、(5)マーキュリア <7347>、(6)ペガサス <6262>、(7)ニーズウェル <3992>、(8)大成建 <1801>、(9)ミマキエンジ <6638>、(10)竹内製作所 <6432>。
値下がり率上位10傑は(1)内田洋 <8057>、(2)三洋貿易 <3176>、(3)三浦工 <6005>、(4)日本新薬 <4516>、(5)ラクス <3923>、(6)フルキャスト <4848>、(7)GDO <3319>、(8)インフォMT <2492>、(9)アトラエ <6194>、(10)ディーエヌエ <2432>。
【大引け】
日経平均は前日比11.60円(0.03%)安の4万0097.63円。TOPIXは前日比13.65(0.50%)高の2719.93。出来高は概算で17億4166万株。東証プライムの値上がり銘柄数は931、値下がり銘柄数は670となった。東証グロース250指数は767.44ポイント(0.75ポイント高)。
[2024年3月5日]
株探ニュース