話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、日本ラッド、クシム

注目
2024年3月7日 15時20分

■三菱UFJ <8306>  1,616.5円  +8.5 円 (+0.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続伸。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が買われ、東証の業種別指数で「銀行業」が上昇率で上位に入っている。時事通信が6日取引終了後、「日銀が3月18、19日に開く金融政策決定会合で、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであることが6日、分かった」と報じた。これを受け、金融政策の早期正常化観測が強まっており、銀行株に対しては利ザヤ改善を期待した買いが集まっている。北洋銀行<8524>やじもとホールディングス<7161>が高い。報道では、日銀の正副総裁、審議委員で構成する政策委員9人のうち、少なくとも1人が、マイナス金利解除が適切だと主張するという。過半の5人以上の委員が賛成すれば、2007年以来17年ぶりの利上げに踏み切ることとなるとしている。

■品川リフラクトリーズ <5351>  1,932円  +7 円 (+0.4%)  本日終値

品川リフラクトリーズ<5351>が反発した。6日の取引終了後、インドネシアでの事業拡大に向け、新たに合弁会社を設立すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価をサポートしたようだ。同社はこれまで連結子会社のShinagawa Refractories Indonesiaを通じ、不定形耐火物の生産・販売活動を展開してきたが、同子会社の事業譲渡と合弁相手先の耐火物事業を組み入れ、新たな合弁会社を立ち上げる。製品ラインアップの充実とサービスの向上を図り、アセアン地域での更なる事業拡大を目指す。

■Abalance <3856>  2,356円  -221 円 (-8.6%)  本日終値

Abalance<3856>が急反落。6日の取引終了後、連結子会社であるVietnam Sunergy Cell Companyと、米ナスダック上場のブルー・ワールド・アクイジション<BWAQ>との合併による上場に向けた手続きに関し、BWAQ側が、同社の定款上の買収を実現するための期限を4月2日から11月2日までに延長することなどを議案とする株主総会の招集通知を発表したと開示した。米証券取引委員会(SEC)の登録審査プロセスが長期化しているためといい、投資家の売りを促す要因となったようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  3,660円  -109 円 (-2.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が朝高後下げに転じた。米ブルームバーグ通信が7日、「一部の政府関係者は日本銀行が3月か4月の金融政策決定会合でマイナス金利を解除することへの容認姿勢を示している」と報じた。これを受け、外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=148円台半ばへと大きくドル安・円高方向に振れており、自動車株の重荷となった。日産自動車<7201>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>もそろって下落している。

■WASHハウス <6537>  389円  +80 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値

WASHハウス<6537>がストップ高。時事通信が6日夜、「殺虫剤メーカーに寄せられるトコジラミの相談が昨年から急増している」と報じた。株式市場では、トコジラミ対策としてコインランドリーでの乾燥機の利用が増加するとの思惑から、短期資金がWASHハウに流入したようだ。全体相場が調整色を強めるなかで、アース製薬<4985>やフマキラー<4998>も底堅く推移。報道によると、トコジラミは気温25度前後で活発化するといい、相談件数は春・夏には更に増えそうだとしている。

■日本ラッド <4736>  2,026円  +400 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値

日本ラッド<4736>の上値追い鮮烈。株価は4営業日連続のストップ高。米国株市場ではエヌビディア<NVDA>の時価総額急増が刮目されるなか、同社株をシンボルストックに人工知能(AI)関連株への買い人気が際立つ。東京市場でもAI関連株への資金流入が際立っており、そのなかAIソリューションで強みを持つ日本ラッドは業績も絶好調で急浮上、チャットGPTを使った単一特許に対する要約アプリや、特許審査基準に対するQAアプリの開発などに成功している実績も評価され、生成AI関連の有力株として異彩人気となった。足もとの業績は主要顧客のシステム開発需要が急増していることに加え、IoTインテグレーションも組込ライセンス案件が飛躍的に伸び収益を押し上げている。24年3月期営業利益は期初見通しの1億5000万円から2億5300万円(前期比2.9倍)に大幅上方修正している。

■免疫生物研究所 <4570>  606円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

免疫生物研究所<4570>が急騰。6日の取引終了後、国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院との共同開発により、体外診断用医薬品の製造販売承認を取得したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。開発したのは「赤痢アメーバ抗体ELISA─IBL」。血清中の赤痢アメーバ抗体を検出する検査キットで、感染症を早期に発見できるようにする。現在、保険適用に向けて準備をしており、適用後に販売を開始する予定という。

■グローバルI <4171>  1,598円  +244 円 (+18.0%) 一時ストップ高   本日終値

グローバルインフォメーション<4171>が一時ストップ高まで買われた。同社は6日取引終了後、フランスの人工知能(AI)ソフトウェア開発企業のレポートリンカーと業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。レポートリンカーは、AIを搭載した市場・競合分析プラットフォーム「レポートリンカー」を開発・提供している企業。グローバルIは今後、日本国内で「レポートリンカー」の販売を推し進めるとしている。

■クシム <2345>  370円  +55 円 (+17.5%)  本日終値

クシム<2345>が上昇加速で9連騰。ブロックチェーンの受託開発を行うほか、暗号資産に関するコンサルティングなど、ビジネスモデルを暗号資産分野に特化させ、業績立て直しを図っている。6日取引終了後、暗号資産交換所を運営する子会社Zaifがブロックチェーンを活用したeスポーツのオンライントーナメントプラットフォームを運営する韓国・SevenlineLabsと業務提携契約を締結したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込む格好となった。

■名古屋電機工業 <6797>  2,039円  +286 円 (+16.3%)  本日終値

名古屋電機工業<6797>が大幅続伸。2000円台に乗せて昨年来高値を更新した。東京証券取引所が6日、名古屋電機のスタンダード市場への新規上場を承認した。株式の流動性が向上すると期待した買いが入ったようだ。スタンダード市場への上場予定日は3月13日。名証メイン市場との重複上場となる。

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