話題株ピックアップ【夕刊】(3):エイビック、ナルネット、日本MDM
■AViC <9554> 1,078円 +98 円 (+10.0%) 本日終値
AViC<9554>が大幅高。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断「A」と目標株価1600円を継続した。同社はインターネット広告市場で、デジタルマーケティング事業を展開。成長戦略への取り組みが奏功し、第1四半期(23年10~12月)の連結営業利益は8200万円と堅調で社内計画比で想定以上の進捗となった模様。24年9月期業績には、新たな取り組みや施策は期初計画に織り込まれておらず、同証券では今期の同利益は会社予想の3億5300万円に対し4億円への増額修正を見込んでいる。
■ナルネット <5870> 1,149円 +74 円 (+6.9%) 本日終値
ナルネットコミュニケーションズ<5870>は急伸。伊藤忠商事<8001>と伊藤忠エネクス<8133>が6日、中古車販売のビッグモーター(東京都多摩市)の事業再建に向けた契約を関係者間で締結したと発表した。ナルネットは自動車メンテナンス受託事業などを手掛け、大株主は伊藤忠とエネクスが設立したMobility & Maintenance Japanとなっている。ナルネットに対しては、伊藤忠がビッグモーターの主要事業を引き継ぐことに伴う事業への好影響への思惑が一段と膨らむ形となり、資金流入を誘ったようだ。会社分割方式により、ビッグモーターの主要事業を新会社に承継する予定。今後、所定の条件が充足された後に、速やかに新会社として再出発を図るとしている。
■日本エム・ディ・エム <7600> 711円 +28 円 (+4.1%) 本日終値
日本エム・ディ・エム<7600>が後場動意。7日午後1時、中国の合弁会社が製造する人工膝関節製品に関し、同国における薬事承認を取得し、本格的に製造を開始すると発表。収益面でのポジティブな影響を期待した買いが集まった。米国の子会社が中国企業との間で設立した合弁企業において、既存の米国製の人工膝関節製品に加えて、中国製の同製品の薬事承認を今回取得した。来年度より、中国市場において販売を開始する予定としている。
■メタリアル <6182> 1,603円 +59 円 (+3.8%) 本日終値
メタリアル<6182>が大幅高。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスやソフトの提供を主要業務としており、医薬、法務、財務といった専門性の高い分野でAI翻訳サービスを展開し、高水準の需要を捉えている。6日取引終了後、子会社ロゼッタが開発した東洋経済新報社の「四季報AI」について、同AIエンジンの商用利用を可能とするAPIの提供を開始したことを発表。これが株価を強く刺激する格好となった。2月下旬の急騰後は前日まで調整局面に移行していたが、きょうは25日移動平均線を足場にマドを開けて急速に切り返す展開となった。
■坪田ラボ <4890> 307円 +8 円 (+2.7%) 本日終値
坪田ラボ<4890>が続伸。同社は6日取引終了後、自社が取り組んでいる「網膜色素変性症に対する革新的医療機器の開発」が、東京都中小企業振興公社から令和5年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業における助成事業として採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社は助成事業の活用により、網膜色素変性症への応用に向けた非臨床研究による有効性・安全性の検証とそれに基づくヒトへの特定臨床研究に取り組んでいく予定だとしている。
■焼肉坂井HD <2694> 86円 +2 円 (+2.4%) 本日終値
焼肉坂井ホールディングス<2694>が続伸。6日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想について、期末一括50銭を実施すると発表したことが好感された。なお、前期実績は50銭だった。
■あさくま <7678> 2,411円 +51 円 (+2.2%) 本日終値
あさくま<7678>が堅調。6日の取引終了後、2月度の売上高について開示した。既存店(直営)の売上高は前年同月比18.9%増と、増収基調を継続しており、好感されたようだ。全店売上高(同)は同24.6%増だった。
■ニレコ <6863> 2,003円 +34 円 (+1.7%) 本日終値
ニレコ<6863>が大幅高で4連騰。1992年以来約32年ぶりの高値をつけ、実質的な青空圏を突き進む展開。プロセス制御装置を中心にマーキング装置やウェブ制御装置、画像解析装置などを製造するが、高技術力を駆使して半導体製造装置分野向けレーザーや、光学部品などのオプティクス事業にも展開し商機を捉えている。同社が手掛ける深紫外レーザーは半導体の微細化に必須でニッチトップの実力が見直されている。株価は直近4営業日合計で28%も水準を切り上げているが、PBRはようやく1倍近辺に到達、PERも16倍前後に過ぎず割高感は乏しい。
■モンラボ <5255> 235円 +4 円 (+1.7%) 本日終値
モンスターラボホールディングス<5255>は続伸。7日の午前11時半、バルカー<7995>の新サービス開発において、システムの品質保証を支援したと発表。これを材料視した買いが株価を下支えしたようだ。半導体装置部品に必要なフッ素樹脂加工品のデジタル調達サービス「Quick Value」の開発において、バルカー社内で内製したシステムに対し、モンラボが持つナレッジを活用。検証や改善提案を実施し、システムの正確性と安全・安定性の担保に貢献したとしている。
■ハイブリッド <4260> 595円 +7 円 (+1.2%) 本日終値
ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が続伸。6日の取引終了後、ベトナムの子会社のオフィス内において、システム導入や運用・保守などをサポートするアグレックス(東京都新宿区)との共同開発拠点を開設したと発表。これを手掛かり視した買いが入った。ハイブリッド側のベトナムにおけるリソース調達力を生かし、優秀なエンジニアを確保したうえで、開発体制を整備。金融・製造業などの開発ニーズに応じるとともに、短期間に大量のエンジニアを必要とする中大規模案件にも対応していく。
●ストップ高銘柄
サノヤスHD <7022> 200円 +50 円 (+33.3%) ストップ高 本日終値
ブロードバンドタワー <3776> 241円 +50 円 (+26.2%) ストップ高 本日終値
ブロードマインド <7343> 1,948円 +400 円 (+25.8%) ストップ高 本日終値
Laboro.AI <5586> 2,500円 +500 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
フォーサイド <2330> 412円 +80 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値
など、13銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース