株価指数先物【引け後】 日銀正常化観測でアルゴ発動との見方も

市況
2024年3月7日 18時44分

大阪3月限

日経225先物 39600 -480 (-1.19%)

TOPIX先物 2724.0 -6.0 (-0.21%)

大阪6月限

日経225先物 39360 -500 (-1.25%)

TOPIX先物 2724.0 -6.0 (-0.21%)

日経225先物(3月限)は前日比480円安の3万9600円で取引を終了。寄り付きは4万0340円と、シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(4万0330円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。ただし、現物の寄り付き直後に4万0480円まで買われたものの、その後は急速に軟化する形となり、前場終盤にかけて下落に転じると、一時3万9670円まで下落幅を広げた。その後は3万9750円辺りでの保ち合ったが、後場中盤辺りから再び下へのバイアスが強まり、終盤にかけて3万9510円まで売られる場面も見られた。6月限については一時3万9280円まで下落幅を広げており、3万9360円で終えた。そのため、配当分を考慮したスプレッドは-240円程度となっている。

日経225先物は、米国市場の流れを受けて買いが先行した。その後、日銀の中川順子審議委員による発言が伝わると、金融政策正常化の思惑が強まり、為替市場では1ドル=148円台と円高に振れるなか、先物主導でショートの流れが強まった。また、海外メディアが、「一部の政府関係者は日銀が3月か4月にマイナス金利を解除することへの容認姿勢を示した」と報じたことも、アルゴリズム発動につながったとの見方もあり、ショートの勢いが強まった。

さらに、3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に、限月交代に伴うロールオーバー中心で積極的な売買は手控えられるなか、アルゴリズム発動によって権利行使価格を大きく切り下げる形となったため、ヘッジ対応に伴うショートが膨れた。前場の時点でボリンジャーバンドの+1σ水準まで一気に調整をみせたことで、後場は同水準で下げ渋る動きも見られたが、終盤にかけて下へのバイアスが強まる形となった。6月限については、ナイトセッションで3万9000円まで切り下げてきており、+1σが位置する3万9440円を明確に下放れる形で推移している。

本日は日経平均型主導の下落となり、朝高で始まった東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [6857]が売られ、この2銘柄で日経平均株価を約240円押し下げている。日経平均型にショートが集中した一方で、バリュー株への資金流入が見られており、TOPIX型の底堅さが意識された。

なお、NT倍率は先物3月限で14.53倍に低下した。NTロングを巻き戻す動きが強まるなか、14.72倍辺りで推移していた+1σを割り込み、中心値となる25日移動平均線水準まで低下した。

手口面(立会内)では、日経225先物(6月限)はABNクリアリン証券が5万1346枚、ソシエテジェネラル証券が2万7345枚、日産証券が7385枚、サスケハナ・ホンコンが6960枚、野村証券が6712枚、みずほ証券が6554枚、バークレイズ証券が5613枚、SBI証券が5535枚、ゴールドマン証券が5227枚、JPモルガン証券が4028枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万3551枚、ソシエテジェネラル証券が2万6651枚、みずほ証券が1万4373枚、バークレイズ証券が1万4147枚、ゴールドマン証券が1万2440枚、ビーオブエー証券が8709枚、野村証券が8184枚、モルガンMUFG証券が7094枚、JPモルガン証券が6911枚、シティグループ証券が5548枚だった。

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