3月7日のNY為替概況
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円59銭まで下落後、148円29銭まで反発し、引けた。
米10-12月期単位労働コスト改定値が予想外に下方修正され金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委員会で「もし、経済が想定通りに展開した場合、年内に利下げ開始することが可能に」「利下げを確信するのはそう遠くはない」と、年内の利下げの可能性を示唆したため長期金利低下に伴うドル売りが一段と加速。欧州引けにかけ、売りが後退した。
ユーロ・ドルは1.0867ドルから1.0915ドルまで上昇し、引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で予想通り政策金利を4会合連続で据え置き、成長やインフレの見通しを下方修正したためFRBより先に利下げを開始するとの見方が強まった。さらに、ラガルド総裁は会見で、利下げに慎重な姿勢を表明も、6月の利下げの可能性を示唆したためユーロ売りが加速。その後、ドル売りが加速し、反発。
ユーロ・円は、160円56銭へ下落後、162円04銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2743ドルから1.2809ドルまで上昇。
ドル・スイスは0.8804フランから0.8775フランまで下落した。
《KY》