話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友電、ソースネクス、坪田ラボ
■オイシックス・ラ・大地 <3182> 1,307円 +19 円 (+1.5%) 本日終値
オイシックス・ラ・大地<3182>が反発。7日の取引終了後、「旬八青果店」を運営しているアグリゲート(東京都品川区)を新株予約権の行使及び既存株主からの株式取得により連結子会社化したと発表しており、好材料視された。アグリゲートは23年5月からオイシックスの持ち分法適用関連会社となっており、もったいない食材の流通販売など多くのシナジー創出を進めている。当初から子会社化を視野に入れていたが、旬八青果店の実店舗を活用することでのフードロス削減や、グループ間での商品流通に取り組み、両社にとってプラスとなる効果が今後も期待できることや、連携を強化することで事業成長につながると判断し、今回連結子会社化したという。
■メタウォーター <9551> 2,268円 +28 円 (+1.3%) 本日終値
メタウォーター<9551>が4日ぶりに反発。この日午前中、愛知県と「衣浦西部流域下水道事業 汚泥焼却施設機械設備工事(週休2日・環境整備)」に関する工事請負契約を締結したと発表しており、好材料された。契約金額は102億3000万円で、工事期間は2月14日から28年3月17日まで。また、川崎市上下水道局と、「加瀬水処理センター建設機械その78工事」に関する工事請負契約を締結したとも発表した。契約金額は11億8580万円で、工事期間は2月13日から26年3月31日までとしている。
■住友電気工業 <5802> 2,259円 +22 円 (+1.0%) 本日終値
住友電気工業<5802>が底堅い。同社は7日の取引終了後、子会社が保有する海外上場投資有価証券1銘柄の一部を売却し、売却益として約630億円を計上する見込みとなったと発表。これが株価を下支えする要因となったようだ。資産効率の向上とキャッシュ・フローの改善を図るため6日に売却した。24年3月期の連結業績予想に一部織り込んでいるという。同社は他の要因も含め、業績予想に関して修正が必要となった場合は速やかに開示するとしている。
■SREホールディングス <2980> 3,895円 +35 円 (+0.9%) 本日終値
SREホールディングス<2980>が反発。同社は7日取引終了後、接骨院や鍼灸院などの治療院向けにクラウドレセコンの提供及びレセプト(保険請求)業務支援を行うメディックス(東京都千代田区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。株式譲渡実行日は4月1日を予定。同社は子会社化を通じて、メディックスの顧客基盤及びレセプト業務を中心とする治療院のリアルオペレーション知見と、自社の実践的なデジタル技術・開発力やセールス・マーケティングナレッジを掛け合わせ、既存プロダクトのブラッシュアップ及び拡販を進めるとしている。
■キャンドゥ <2698> 2,680円 +20 円 (+0.8%) 本日終値
キャンドゥ<2698>は3日続伸。午後2時ごろに発表した2月度の月次売上高で、既存直営店売上高が前年同月比6.2%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全社売上高は同7.8%増だった。
■ヘッドウォータース <4011> 16,800円 -1,780 円 (-9.6%) 本日終値
7日に発表した「東証が信用規制を実施」が売り材料。
東証と日証金が8日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
■京成電鉄 <9009> 6,476円 -623 円 (-8.8%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
京成電鉄<9009>は反落。この日朝方、持ち分法適用関連会社であるオリエンタルランド<4661>の一部株式売却による特別利益の計上に伴い、24年3月期連結純利益予想と配当予想を上方修正すると発表。京成が保有するOLC株を巡っては、海外投資ファンドから売却するよう求められていたことが従前から報じられており、材料出尽くし感から目先売りが先行した。今期純利益予想を378億円から839億円(前期比3.1倍)へ引き上げ、期末配当予想は特別配当8円を上乗せし21円とした。年間配当額は34円(前期20円)となる。業績修正では売上高は据え置いたが、営業利益を250億円から240億円(前期比2.3倍)に引き下げており、これを嫌気した売りも出たもよう。
■ソースネクスト <4344> 201円 +50 円 (+33.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ソースネクスト<4344>はストップ高。同社は8日、AI通訳機を手掛ける連結子会社ポケトークが2025年中の株式上場を目指して準備を開始したと発表。これを好感した買いが膨らんだ。更なる製品開発やグローバル市場での販売強化、人材の確保を図るため。みずほ証券が主幹事を務める予定。なお、上場後もポケトークが連結子会社であることを前提としているという。
■ジェネレーションパス <3195> 322円 +80 円 (+33.1%) ストップ高 本日終値
ジェネレーションパス<3195>が大幅高。同社は7日取引終了後、海外子会社の青島新綻紡貿易(中国)が、繊維製品の生産加工及び輸出入業務を手掛ける新会社をラオスに設立すると発表。これが材料視されたようだ。新会社の設立は、増加するニーズにいち早く対応できるよう柔軟に生産能力を拡大できる体制を構築するとともに、中国に対する地政学リスクを一定程度軽減することが主な目的。また、ラオス進出にあたり、丸八ホールディングス<3504>のラオス子会社と立ち上げ時の製造を委託することについて協議を行っているという。
■坪田ラボ <4890> 387円 +80 円 (+26.1%) ストップ高 本日終値
坪田ラボ<4890>が急騰。近視領域などで強みを発揮するバイオベンチャーだが、足もとの業績は低迷しているものの、来期以降の回復に期待が大きい。7日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、最終損益は従来計画の11億3000万円の赤字から6億8000万円の赤字に上方修正しており、これを評価する買いを呼び込んだ。ロート製薬<4527>と知的財産権実施許諾契約を締結し契約一時金4億5000万円のほか、上市後の販売に応じたランニングロイヤルティーを受領することとなり、これがポジティブサプライズとなった。同社の株価は2月上旬に今期業績予想の下方修正を受けマドを開けて売られたものの、その後は根強い買いが続きジリジリと上値を指向、直近ではほぼマド埋めを完了していた。きょうは満を持して大底圏から上放れている。
株探ニュース