話題株ピックアップ【夕刊】(1):丹青社、大日印、王子HD

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2024年3月11日 15時12分

■丹青社 <9743>  899円  +90 円 (+11.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

丹青社<9743>が続急騰。前週末8日の取引終了後、集計中の24年1月期連結業績について、売上高が従来予想の760億円から812億円(前の期比26.4%増)へ、営業利益が30億円から38億円(同6.2倍)へ、純利益が20億9000万円から27億7000万円(同6.0倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。需要の回復に伴い売上高が堅調に推移したことに加えて、主に商業その他施設事業で利益率の高い案件を計上したことが寄与した。

■TDCソフト <4687>  2,329円  +202 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

TDCソフト<4687>が底堅い。8日の取引終了後、3月31日を基準日として4月1日付で1株を2株に分割すると発表したことが株価を下支えしたようだ。同社は株式の流動性向上と投資家層の更なる拡大を図る。

■丸千代山岡家 <3399>  6,460円  +530 円 (+8.9%)  本日終値

丸千代山岡家<3399>が急伸。前週末8日の取引終了後、2月度の売上高速報を公表した。既存店売上高は前年同月比42.8%増と高い伸びを示しており、ポジティブ視されたようだ。既存店の客数は同36.8%増。客単価は同4.4%増。全店ベースの売上高は同48.7%増だった。会社側は、うるう年や連休の影響がありながらも順調な推移となったとの見方を示している。

■ホクト <1379>  1,925円  +117 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ホクト<1379>が大幅高で4日続伸し、昨年来高値を更新。前週末8日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を19億2000万円から27億円(前期29億4800万円の赤字)へ、最終利益を7億円から28億円(同20億3700万円の赤字)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末配当予想を40円にするとしたことが好感された。売上高は802億円から788億円(前期比8.0%増)へ下方修正したものの、原材料費、電力費、燃料費などの製造原価が計画を下回ることが利益を押し上げる。また、最近の円安による影響で、計画には見込んでいなかった為替差益が発生する見込みであることも寄与する。なお、年間配当は50円(前期40円)となる予定だ。

■大日本印刷 <7912>  4,550円  +249 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

大日本印刷<7912>は続伸。前週末8日の取引終了後、上限を2000万株(発行済み株数の8.31%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。取得期間は3月11日から9月30日までで、資本効率の向上と株主への利益還元及び将来の機動的な資本政策を可能とすることが目的という。また、自社株1500万株(発行済み株数の5.13%)を3月19日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は2億7724万346株となる。

■アース製薬 <4985>  4,310円  +140 円 (+3.4%)  本日終値

アース製薬<4985>が反発した。前週末8日の取引終了後、取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.26%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。需給面での好影響を期待した買いが入ったようだ。取得期間は3月11日から7月31日まで。

■住友大阪セメント <5232>  3,837円  +77 円 (+2.1%)  本日終値

住友大阪セメント<5232>は続伸。SMBC日興証券が前週末8日、住友大阪の投資評価を「2」から「1」に引き上げた。目標株価は3700円から4400円に増額修正している。4日に日経平均株価の構成銘柄からの除外が発表された住友大阪だが、来期に向けて国内セメント事業の業績改善が想定されると指摘。半導体製造装置向けの静電チャックに関しても、来期後半にかけては在庫調整の進展による業績の底入れが見込まれるとした。同証券は住友大阪の25年3月期営業利益予想を185億円から192億円に見直した。

■王子ホールディングス <3861>  608.3円  +11.3 円 (+1.9%)  本日終値

紙パルプ株が全般波乱相場のなかしっかり。東証33業種別指数でほぼすべてのセクターが下落するなか、「パルプ・紙」の上昇が際立つ。来週に開催される金融政策決定会合を前に、市場では日銀がマイナス金利を早期に解除するとの思惑が台頭。一方、米国では前週末に発表された米雇用統計を受けて早期利下げ観測が広がっている。日米金利差の縮小が意識され、円相場は今月初めの1ドル=150円近辺から足もとでは146円台と急速な円高が進んでいる。これを受け、円高メリット株に位置づけられる紙パ株に投資家の関心が向かったようだ。王子ホールディングス<3861>をはじめ大王製紙<3880>、北越コーポレーション<3865>、日本製紙<3863>が堅調。段ボール最大手のレンゴー<3941>も連日での昨年来高値更新となっている。

■スギホールディングス <7649>  2,461.5円  +33.5 円 (+1.4%)  本日終値

スギホールディングス<7649>が5日続伸。前週末8日の取引終了後に発表した2月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比11.4%増となり、22カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。客数(同4.5%増)、客単価(同6.6%増)ともに増加した。

■TSIホールディングス <3608>  659円  +8 円 (+1.2%)  本日終値

TSIホールディングス<3608>が続伸。前週末8日の取引終了後、自社株674万7000株(発行済み株数の7.75%)を4月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は7597万9355株となる予定だ。

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