株価指数先物【引け後】 日銀のマイナス金利解除観測も織り込みが進む

市況
2024年3月12日 18時28分

大阪6月限

日経225先物 38490 -40 (-0.10%)

TOPIX先物 2627.0 -15.5 (-0.58%)

日経225先物(6月限)は前日比40円安の3万8490円で取引を終了。寄り付きは3万8230円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万8180円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。ショート優勢の流れから、現物の寄り付き後ほどなくして3万8060円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は3万8300円辺りまで持ち直したものの、前場中盤にかけて再びショートが強まり、朝方に付けた3万8060円まで下落。ただし、安値を更新しなかったことで前場終盤にかけてショートカバーにより3万8400円を回復すると、現物の後場開始時には3万8510円まで下落幅を縮めた。

後場中盤にかけて3万8330円まで下げたが、25日移動平均線水準での底堅さが意識されるなか、終盤にかけてはショートカバーを強め、一時3万8600円とプラスに転じる場面も見られた。ただし、引け間際に失速し、プラス圏はキープできなかった。

日経225先物は、米国市場でハイテク株が売られた地合いを受けて指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を押し下げるなか、一時3万8060円とナイトセッションで付けた安値を下回った。ただし、アドバンテスト <6857> [東証P]やSCREENホールディングス <7735> [東証P]など半導体株の一角が売り一巡後にプラスに転じたほか、為替市場では1ドル=147円台と朝方に比べドル高・円安に振れて推移しており、売り一巡後のショートカバーに向かわせたようだ。

後場は終盤にかけて一時プラス圏を回復したが、2月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、オーバーナイトのポジションをクローズした格好だろう。また、日銀の金融政策正常化を巡る観測についても、来週の金融政策決定会合待ちながら、足もとで織り込みが進んでいるとして、積極的なショートも仕掛けづらくなったのだろう。

米国市場の動向次第の面はあるが、25日線水準での攻防から底堅い値動きをみせてくるようだと、リバウンド狙いのロングが意識されてこよう。そのため、25日線が位置するオプション権利行使価格の3万8375円を中心に3万8250円から3万8750円辺りのレンジを想定しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.65倍に上昇した。25日線水準を支持線とした上昇となり、一時14.72倍で位置するボリンジャーバンドの+1σを捉えた。+1σをクリアしてくるようだと、リバランス中心ながらNTショートを巻き戻す流れとなり、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうである。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万3547枚、ソシエテジェネラル証券が1万9441枚、サスケハナ・ホンコンが7456枚、SBI証券が5223枚、バークレイズ証券が3950枚、JPモルガン証券が3177枚、日産証券が2996枚、モルガンMUFG証券が2944枚、野村証券が2114枚、ビーオブエー証券が1782枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万8864枚、ソシエテジェネラル証券が2万8942枚、バークレイズ証券が9915枚、サスケハナ・ホンコンが7664枚、モルガンMUFG証券が6235枚、JPモルガン証券が4871枚、野村証券が4862枚、ゴールドマン証券が4117枚、ビーオブエー証券が2464枚、SMBC日興証券が2284枚だった。

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