話題株ピックアップ【昼刊】:Aバランス、INPEX、エニーカラー
■Abalance <3856> 2,814円 +500 円 (+21.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
Abalance<3856>がカイ気配スタート。14日の取引終了後、24年6月期第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.7%減の1085億4300万円と減収だったが、営業利益は同2.0倍の100億5700万円と大幅増益となり、通期計画に対する進捗率は約64%となった。過年度の決算短信の訂正を発表したが、影響は比較的軽微なものにとどまったとの受け止めもあって、アク抜け感をもたらす方向に作用し、買いを集める要因となったようだ。12月中間期は太陽光パネルの単価下落が売上高を押し下げる要因となった。一方、セル工場の稼働と太陽光パネル製造事業での生産効率の向上が利益を押し上げる要因となった。未定としていた中間配当は3円とした。前期の中間配当と同額となる。
■巴工業 <6309> 4,510円 +610 円 (+15.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
巴工業<6309>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は14日取引終了後、24年10月期第1四半期(23年11月~24年1月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.0倍の11億2000万円となり、通期計画41億8000万円に対する進捗率は26.8%となった。売上高は同9.1%増の121億3800万円で着地。機械製造販売事業と化学工業製品販売事業の販売がともに増加したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■鴻池運輸 <9025> 2,045円 +229 円 (+12.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
鴻池運輸<9025>は大幅続伸。同社は14日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想と期末配当計画を引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想は従来の3110億円から3135億円(前期比0.5%増)、営業利益予想は143億円から164億円(同23.8%増)にそれぞれ上方修正。空港関連で国際旅客便の復便などで取扱量が増加したことや、鉄鋼・エンジニアリング関連でスポット作業を獲得したことが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比11円増額の38円にすることも明らかにした。これにより、中間配当の24円をあわせた年間配当は62円(前期は42円)となる。
■アイダエンジニアリング <6118> 900円 +53 円 (+6.3%) 11:30現在
アイダエンジニアリング<6118>は大幅高。14日の取引終了後、取得上限230万株(自己株式を除く発行済み株数の3.59%)、または20億円とする自社株買いの実施を発表。これが好感されている。期間は4月1日から6月30日まで。取得した株式は7月31日付ですべて消却する。
■INPEX <1605> 2,223.5円 +111.5 円 (+5.3%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が急伸。INPEXは、前日に比べ5%超上昇している。14日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比1.54ドル高の1バレル=81.26ドルに上昇。一時、81.62ドルと昨年11月上旬以来、4カ月ぶりの高値をつけた。国際エネルギー機関(IEA)が14日に発表した3月の石油市場リポートで、世界の石油需要の見通しを上方修正したことを受け、原油価格は上昇した。原油価格の上昇を背景にINPEXなどに見直し買いが流入している。
■ダイダン <1980> 2,139円 +102 円 (+5.0%) 11:30現在
ダイダン<1980>が4日続伸し、1994年以来の高値圏で推移している。14日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表。最終利益の見通しを71億円から85億円(前期比28.3%増)に引き上げた。期末配当予想も増額修正しており、株価を支援したようだ。手持ち工事の利益改善が進んだほか、政策保有株式の縮減に伴う売却益の計上も寄与する。今期の売上高予想は据え置いた。期末配当予想は15円増額して45円に引き上げた。同社は昨年10月1日付で1対2の株式分割を実施した。株式分割前のベースでは、修正後の期末配当予想は90円、年間配当予想は145円(前期実績は100円)となる。
■プロトコーポレーション <4298> 1,390円 +59 円 (+4.4%) 11:30現在
プロトコーポレーション<4298>が大幅続伸した。14日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想の修正を発表した。これまでの予想から7円50銭増額し25円に見直し、好感されたようだ。年間配当予想は42円50銭(前期比7円50銭増配)となる。
■オカモト <5122> 5,140円 +120 円 (+2.4%) 11:30現在
オカモト<5122>が4日続伸した。14日の取引終了後、創立90周年記念配当の実施を発表した。これに伴い、これまで55円としてきた期末配当予想について、記念配当25円を加えて80円に見直しており、好感されたようだ。年間配当予想は記念配当を含めて135円となる。前期の年間配当は110円だった。
■ANYCOLOR <5032> 2,447円 -693 円 (-22.1%) 一時ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ANYCOLOR<5032>がストップ安の水準となる前営業日比700円安の2440円に売られた。14日の取引終了後に発表した24年4月期第3四半期累計(23年5月~24年1月)の単体決算は、売上高が前年同期比19.9%増の232億7300万円、経常利益は同19.5%増の90億2000万円だった。一方、直近3カ月間の11~1月期では売上高は前年同期比で増加したものの、経常利益は21%減となった。これをネガティブ視した売りが膨らんだようだ。11~1月期は売上高に占めるイベント比率が高く、「にじさんじフェス」の関連費用が想定以上に上振れした。一方、同社は第4四半期(2~4月)の業績は今期の四半期のなかで最大となる見通しだとしている。
■ダブル・スコープ <6619> 578円 -150 円 (-20.6%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率2位
ダブル・スコープ<6619>がストップ安の水準となる前営業日比150円安の578円に売られ、昨年来安値を更新した。14日の取引終了後に24年1月期の連結決算発表にあわせ、25年1月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は8億円を予想。13カ月の変則決算だった前期の経常利益(46億円)を下回る水準となっており、嫌気されたようだ。25年1月期の売上高予想は500億円で、前期の水準(480億4300万円)を上回る。売り上げは安定的に増加する見込みとする半面、新規ラインの立ち上げ費用の増加を想定。運送費の大幅な増加なども響くという。
■マクビープラ <7095> 16,290円 -3,410 円 (-17.3%) 11:30現在
Macbee Planet<7095>が急反落した。14日の取引終了後、24年4月期第3四半期累計(23年5月~24年1月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高予想は20億円増額して390億円(前期比99.1%増)、最終利益予想は2億8000万円増額して26億8000万円(同71.0%増)に引き上げた。ただ株価は前日に大幅高となっていた。いったん好材料出尽くしとの受け止めもあって、売りが優勢となったようだ。事業会社のMAVELとともに、All Adsが大きく成長。売上高、利益ともに計画以上に推移したことを踏まえた。第3四半期累計の売上高は前年同期比2.1倍の290億4300万円、最終利益は同2.1倍の20億9500万円だった。既存案件の拡大とともに新規案件の受注が堅調に推移した。
■スバル興業 <9632> 2,755円 -200 円 (-6.8%) 11:30現在
14日に決算を発表。「今期経常は10%減益へ」が嫌気された。
スバル興業 <9632> [東証S] が3月14日大引け後(16:00)に決算を発表。24年1月期の連結経常利益は前の期比5.0%減の49.4億円になり、25年1月期も前期比10.4%減の44.3億円に減る見通しとなった。
■ジェイ・エス・ビー <3480> 2,458円 -158 円 (-6.0%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位
14日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
ジェイ・エス・ビー <3480> [東証P] が3月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)の連結経常損益は4億円の赤字(前年同期は2.5億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
■Jパワー <9513> 2,419円 -151 円 (-5.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位
Jパワー<9513>が大幅反落した。14日の取引終了後、2月15日に運転を停止した橘湾火力発電所1号機に関し、高温再熱蒸気管の一部にき裂が確認されたとして、運転再開時期について2025年2月末頃を見込むと発表した。業績に与える影響については調査中で、判明次第公表するとしている。運転停止の長期化による業績へのネガティブな影響を懸念した売りが優勢となったようだ。
■アドバンテスト <6857> 6,417円 -109 円 (-1.7%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>が軟調推移。東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置株が軒並み安となっている。前日の米国市場では2月の生産者物価指数(PPI)が市場の予想を上回る伸びとなったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による6月の利下げ観測が後退した。米長期金利に上昇圧力が掛かるなかで、バリュエーション面で割高な水準が許容されていた半導体株には売り圧力が強まり、エヌビディア<NVDA>やアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>は株価水準を切り下げ、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.7%を超える下落となった。東京市場においても半導体関連株に対する投資家の慎重姿勢が強まり、売りが促されたようだ。
■エヌリンクス <6578> 352円 +80 円 (+29.4%) ストップ高 11:30現在
エヌリンクス<6578>が急伸。80円高はストップ高となる352円まで上昇している。14日の取引終了後、人材業界でマーケティング事業を展開しているFULL-FILL(フルフィル、東京都渋谷区)との間で広告取引に関する業務提携を開始したと発表した。エヌリンクスのSEO技術とメディア運営のノウハウを、フルフィル社の代理店事業と掛け合わせることで顧客価値の向上を図るという。これが買い材料視されたようだ。
■デリバリコン <9240> 907円 +150 円 (+19.8%) ストップ高 11:30現在
デリバリーコンサルティング<9240>はストップ高。14日取引終了後に24年7月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を26億5200万円から27億6700万円(前期比26.3%増)へ、営業利益を1億3100万円から2億3700万円(同4.5倍)へ引き上げており、これを好感した買いが集まっている。パートナーシップ強化による案件獲得量の向上に加え、コンサルタント稼働率の向上と高付加価値案件の獲得による単価向上が業績を押し上げる。なお、同時に発表した23年8月~24年1月期決算は、売上高が13億6600万円(前年同期比31.0%増)、営業利益が1億6700万円(同3.5倍)だった。
■鎌倉新書 <6184> 700円 +100 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在
鎌倉新書<6184>はストップ高。14日取引終了後に25年1月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比23.7%増の72億5000万円、営業利益を同34.8%増の11億円とした。売上高、営業利益とも前期に続き過去最高を更新する見通しとなり、これを好感した買いが膨らんでいる。既存事業の拡大に加え、顧客視点で生まれた新たなサービスの拡大にまい進していく方針。同時に発表した24年1月期決算は、売上高が前の期比17.1%増の58億5900万円、営業利益が同18.9%増の8億1600万円。配当は創立40周年記念配当1円を含む4円(前の期2円50銭)だった。あわせて、27年1月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高120億円、営業利益25億円を目指す。
■ブレインズテクノロジー <4075> 1,095円 +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ブレインズテクノロジー<4075>がカイ気配。14日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比10.5%増の4億6300万円で、営業損益は2100万円の黒字(前年同期は4200万円の赤字)となった。中間期とともに直近3カ月間となる11~1月期でも営業黒字に転換しており、評価されたようだ。ソフトウェアライセンス数が堅調に増加したほか、製品開発へのリソース集中に伴う研究開発費の圧縮効果が出た。販管費も減少し、利益を押し上げる要因となった。
●ストップ高銘柄
日本精蝋 <5010> 246円 +50 円 (+25.5%) ストップ高 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
地域新聞社 <2164> 581円 -150 円 (-20.5%) ストップ安 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース