注目銘柄ダイジェスト(前場):スカパーJ、富士石油、ファーストAなど

市況
2024年3月21日 12時28分

南都銀<8367>:3040円(+172円)

大幅続伸。一昨日に業績・配当予想の上方修正を発表している。24年3月期純利益は従来予想の110億円から120億円、前期比2.5倍の水準にまで引き上げ。想定に比べて貸出金利息および役務取引等利益などが上振れ、与信関連費用などが下振れるもよう。業績上振れに伴って期末配当金は従来計画の64円から74円に引き上げ、年間配当金は前期比1円増の114円としている。

スカパーJ<9412>:1058円(+99円)

大幅続伸。米軍との連携拡大に向けた協議を進めると、米倉社長が明らかにしたと伝わっている。衛星を使った宇宙状況監視で協力、今後は安全保障分野を収益の柱に育てていく方針のようだ。先にホワイトハウスで宇宙政策を担当する幹部と面会し意見を交換しているもよう。同社では静止衛星を17基保有し、インド太平洋地域をカバーする静止衛星数では世界最多。同社の衛星を米軍が活用できるようにしていく計画のようだ。

雪国まいたけ<1375>:1155円(+99円)

大幅反発。業績予想の上方修正を発表している。24年3月期営業利益は従来予想の16.2億円から29.6億円、前期比34.9%増にまで引き上げ、一転しての2ケタ増益見通しとしている。適切な単価水準への引き上げが奏効したほか、ユーティリティ関連費用も想定以上に抑制できているもよう。上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅は想定以上との見方に。なお、配当金については最終的な確定利益をベースとして増配金額を決定するとしている。

鉄建<1815>:2828円(+248円)

大幅続伸。一昨日に24年3月期の増配を発表している。期末一括配当の年間配当金は、従来計画の80円から100円に引き上げ。前期比でも20円の増配となる。具体的な資本政策や株主還元方針は「次期中期経営計画」において公表するが、検討内容を踏まえて、今期から株主還元の充実を図っていくとしている。一昨日終値ベースでの配当利回りは3.9%の水準となる。

富士石油<5017>:464円(+80円)

ストップ高。出光興産が住友化学の保有する同社株を市場外で取得予定と伝わっている。これにより、出光興産の出資比率は6.67%から13.22%にまで上昇し、同社の筆頭株主となる。今回の株式異動に伴う資本関係の強化を踏まえ、出光興産との既存燃料油事業の競争力強化及び2050年のカーボンニュートラル時代を見据えた取り組みの協業の深化に関する協議を進めていくとしている。今後の一段の株式取得など再編思惑も先行する形とみられる。

イーエムネットJ<7036>:1082円(+150円)

ストップ高。生成AIを活用したデジタルマーケティングのインハウス支援サービス(広告主によるインターネット広告等の運用方針策定などを支援するサービス)を開始したと前営業日の日中に発表したことが、引き続き買い材料視されている。画像生成・キャラクター生成や市場調査、競合分析のほか、ターゲットペルソナ策定や広告コピー生成など多様なサービスを包括しているという。

タスキ<2987>:1374円(+41円)

大幅に3日続伸。子会社のZISEDAI(東京都港区)が物件仕入管理サービス「TASUKI TECH LAND」に実装した生成AIとOCRを組み合わせた新機能「生成AI-OCR読取」がソフトウェア関連発明特許を取得したと発表している。OCRで読み取った文字情報から必要情報の抽出を生成AIに指示し返答させることで、フォーマットに関係なく文字の読取りと必要情報の抽出・反映をさせることに成功したという。

ファーストA<5588>:3225円(+504円)

ストップ高。4月30日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資しやすい環境を整えることが目的。株式分割に伴い、24年12月期の期末配当予想を2.20円から1.10円(前期末実績1.55円)に修正するが、実質的な変更はない。また、定款を一部変更し、発行可能株式総数を1894万4000株から3788万8000株に増やす。

《ST》

提供:フィスコ

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