注目銘柄ダイジェスト(前場):インフロニアHD、シャープ、INFORICHなど

市況
2024年3月22日 11時48分

ツムラ<4540>:3960円(+174円)

大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も2900円から4700円に引き上げている。24年4月の薬価改定率を+20%として業績予想に反映するとしており、薬価改定による価格上昇で売上・利益の水準が上昇すること、生産能力増強に向けた取り組みの加速によって、将来の売上・利益成長の持続性が高まることなどを評価のようだ。投資計画による中期的な効果などは株価に十分織り込まれていないと判断。

CIJ<4826>:953円 カ -

ストップ高買い気配。19日には日立製作所と米エヌビディアが生成AIシステムの開発で協業すると伝わっている。データ処理能力の高いサーバーや、電力や鉄道などの大規模な設備をデジタル上で再現して動作検証を行うシステムを開発していくもよう。こうした中、日立製作所向けのウェイトが高い2次請けシステム開発と位置付けられる同社にも、思惑買いが向かっているものとみられる。

C&FロジHD<9099>:2541円 カ -

ストップ高買い気配。AZ-COM丸和HDが完全子会社化を企図してTOBを実施すると発表している。TOB価格は3000円で前日終値に対するプレミアムは47%の水準。会社側ではTOBの連絡は受けていないとしている。22年10月に経営統合の提案がなされたが、23年10月に経営統合の検討中止を決定していたようだ。TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きとなっているが、今後の会社対応次第では一段のプレミアムなども想定される格好だろう。

インフロニアHD<5076>:1469.5円(-180円)

大幅反落。2029年満期海外円CB600億円を発行すると発表している。転換価額は1897円でアップ率は15%となる。調達資金は日本風力開発の買収のために借りたローンの返済に充てるもよう。転換価額を株価が一定期間超え続けないと転換請求できないなど、株式に転換しにくい仕組みを採用とされているが、株価も高値圏にある中、潜在的な希薄化12.81%をマイナス視する動きが優勢になっている。

シャープ<6753>:909.5円(+69.7円)

大幅続伸。液晶ディスプレー事業の縮小を検討と報じられている。子会社SDPの生産停止を視野に入れているようだ。同事業は苦戦が続いており、前期6年ぶり最終赤字転落の最大要因にもなっていた。同社では、現時点で決定した事実はないとしているようだが、5月発表の中計において、SDP処遇を盛り込む案が出ているとされている。SDPの抜本改革の必要性は以前から指摘されていたため、ポジティブに受け止める動きが先行。

リファインバスG<7375>:843円(+58円)

大幅反発。住友商事<8053>が保有するリファインバースグループ株式のうち10万株(発行済株式総数の2.99%)を三菱ケミカルグループ<4188>傘下の三菱ケミカル(東京都千代田区)に、同じく10万株(同2.99%)を稲畑産業<8098>に譲渡すると発表している。異動後の三菱ケミカルの議決権保有割合は10.46%で、筆頭株主となる。また、リファインバースグループは樹脂リサイクルで稲畑産業との資本業務提携の検討を開始する。

INFORICH<9338>:5670円(+700円)

ストップで昨年来高値更新。モバイルバッテリーシェアリング会社などを経営管理する豪Ezycharge社の発行株式のうち51%を取得すると発表している。株式譲渡契約締結日は4月2日の予定。取得価額は非開示だが、純資産額(23年12月期は30.81億円)の15%を下回る金額。Ezycharge社の完全子会社であるEzycharge AusはINFORICHの孫会社になる。オーストラリアでのEzychargeグループの市場シェアは90%以上という。

FRONTEO<2158>:735円(+25円)

大幅に4日続伸。経済安全保障対策ネットワーク解析システム「KIBIT Seizu Analysis」のサプライチェーン解析ソリューションで、膨大な取引ネットワークの中から重要な部分を推定し、取引の流れを俯瞰的に可視化する技術について特許を取得したと発表している。企業は自社や取引先の取引ネットワークをより的確に把握し、評価することが可能になるとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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