話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヘッドウォ、CTS、インフロニア
■ヘッドウォータース <4011> 17,300円 +210 円 (+1.2%) 本日終値
ヘッドウォータース<4011>が4日続伸。21日の取引終了後、日本マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を利用し、音声や画像・映像の複合的な生成AIであるマルチモーダルAI搭載のモバイルアプリ開発支援サービスを開始したと発表。なお、東京証券取引所は22日から同社株の信用取引に関する規制を解除すると発表しており、短期資金の流入が活発化するとの思惑も働いているようだ。日本証券金融も同日から増担保金徴収措置を解除すると発表した。
■シーティーエス <4345> 786円 +7 円 (+0.9%) 本日終値
シーティーエス<4345>がしっかり。この日正午ごろ、顔認証入退管理システム「DAILYe(デイリー)」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されたと発表しており、好材料視された。「DAILYe」は、クラウド上でAIによる顔写真の自動照合を行い、同データを含めた入退場管理情報をクラウド上で自動整理するシステム。今回の登録により、「DAILYe」の普及を後押しすることが期待されている。
■インフロニア <5076> 1,495円 -154.5 円 (-9.4%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
インフロニア・ホールディングス<5076>が急反落。21日の取引終了後、2029年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付き社債(グリーンCB)を発行すると発表。将来的な株主価値の希薄化を懸念した売りが優勢となった。調達資金は600億円(手取り概算額)。全額を日本風力開発の子会社化に伴い金融機関から借り入れた資金の返済の一部に充当する。
■日東工器 <6151> 1,918円 -96 円 (-4.8%) 本日終値 東証プライム 下落率6位
日東工器<6151>が反落。21日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を303億8000万円から268億1000万円(前期比4.6%減)へ、営業利益を41億2000万円から28億2000万円(同23.1%減)へ、純利益を29億5000万円から19億5000万円(同25.7%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を34円から12円へ引き下げ年間配当予想を40円(前期53円)としたことが嫌気された。迅速流体継手事業でリチウムイオン電池の電解液向け製品及び半導体向け製品の需要が減少しているほか、リニア駆動ポンプ事業でも欧州の需要が減少していることが要因という。また、タイバーツ高による製造コストの上昇も響くとしている。
■中外製薬 <4519> 5,881円 -219 円 (-3.6%) 本日終値
中外製薬<4519>が反落。21日、全身型重症筋無力症への治療薬として開発中の「エンスプリング(一般名サトラリズマブ)」の第3相試験の結果を発表。主要評価項目における統計的有意差は確認されたものの、想定を下回る結果となったという。新薬の実用化を巡る期待を低下させる内容となり、売りを促す要因となった。今回の結果は、すでに承認済みの視神経脊髄炎スペクトラム障害への使用に影響を与えるものではないという。今後、中外薬はスイスの製薬大手ロシュとともに、自己免疫性脳炎など神経免疫疾患や炎症性疾患に対し、引き続きエンスプリングの開発に取り組むとしている。
■ツルハホールディングス <3391> 11,105円 -385 円 (-3.4%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>が続落した。21日の取引終了後、24年5月期第3四半期累計(23年5月16日~24年2月15日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.8%増の7741億1300万円、経常利益は同7.4%増の406億4400万円だった。ただ、直近3カ月間の経常利益の増益率は1%弱にとどまっており、物足りなさを意識した売りが出たようだ。9カ月間累計では既存店売上高は回復傾向となり、食品や化粧品の販売が好調に推移し粗利率は改善した。半面、支払手数料の増加などにより販管費率も上昇した。
■Laboro.AI <5586> 1,951円 -57 円 (-2.8%) 本日終値
Laboro.AI<5586>が3日続落した。東京証券取引所が21日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を22日売買分から70%以上(うち現金40%以上)に引き上げ、臨時措置を強化すると発表した。信用取引による取引負担の更なる増加により、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を22日売買分から70%(同40%)に変更すると発表した。
■西松屋チェーン <7545> 2,484円 -24 円 (-1.0%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が反落。21日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。育児・服飾雑貨の売り上げは期間を通じて好調に推移したものの、前年と比較して気温が低めに推移したことで、春物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同0.7%増だった。
■ゼットン <3057> 1,353円 +173 円 (+14.7%) 本日終値
ゼットン<3057>が続急伸。21日の取引終了後、親会社のアダストリア<2685>が株式交換により完全子会社化すると発表した。6月1日付でゼットン株1株に対してアダストリア株0.36株を割り当てるとしており、株式交換比率を当てはめた理論株価(1408円)にサヤ寄せする格好となっている。
●ストップ高銘柄
イーエムネットジャパン <7036> 1,382円 +300 円 (+27.7%) ストップ高 本日終値
TWOST <7352> 1,386円 +300 円 (+27.6%) ストップ高 本日終値
ACSL <6232> 1,042円 +150 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
イー・ロジット <9327> 708円 +100 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
山大 <7426> 3,225円 -700 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
コレック <6578> 512円 -100 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース