<動意株・25日>(前引け)=CIJ、FPG、EDP
CIJ<4826>=強烈人気で、連日のストップ高カイ気配。前週末時点で上場来高値を更新しており、時価は青空圏を突き進む状態。システムインテグレーターとしてその技術力の高さに定評があり、日立製作所<6501>やNTTデータグループ<9613>からの開発受託を原動力に収益拡大路線を走る。日立が米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>とサーバーやメタバース領域などAIシステムの開発で協業を発表したが、これに先立ってハイスペック人材の育成などAI分野に傾注する方針を打ち出しているCIJにとっても商機が巡る可能性がある。なお、同社は今月末の株主を対象に1株を1.5株にする株式分割を発表しており、この駆け込み権利取りの買いも物色人気を助長しているもようだ。
FPG<7148>=異彩の7連騰で新値街道まい進。同社は独立系の金融サービス企業で、投資家から資金を集めてリース案件を組成する事業(オペレーティング・リース)などを展開する。業績は足もと会社側の想定を上回る好調で、リースファンド事業が堅調に推移するほか、国内不動産ファンド事業が好調で収益を牽引、前週末22日取引終了後に24年9月期通期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の190億円から208億円(前期比14%増)に増額し、2ケタの利益成長を見込む。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の77円50銭から88円(前期は73円)に大幅増額、これもポジティブサプライズとなった。配当利回りは前週末終値換算で4.3%台と高水準だ。
イーディーピー<7794>=大幅高で5日続伸。同社は22日取引終了後、新製品「量子デバイス開発用ダイヤモンド(111)単結晶基板」を4月1日に発売すると発表しており、これが材料視されているようだ。この新製品は、ダイヤモンド量子デバイス開発に適した低窒素含有量で(111)面を有する単結晶基板。ダイヤモンド量子デバイスは現時点で基礎研究開発段階にあるが、年々その活動が拡大していることから24年度の販売は500個程度と想定しており、市場状況によっては生産能力を向上させることも検討するとしている。
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