話題株ピックアップ【夕刊】(3):丸八証券、EDP、ナイル
■丸八証券 <8700> 1,794円 +247 円 (+16.0%) 一時ストップ高 本日終値
丸八証券<8700>が急騰。前週末22日の取引終了後、未定としていた年間配当予想に関し、普通配当60円に設立80周年の記念配当20円を加えて80円とすると発表。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。前期の年間配当に比べて50円の増配見通しとなる。
■イーディーピー <7794> 1,438円 +160 円 (+12.5%) 本日終値
イーディーピー<7794>は大幅高で5日続伸。同社は22日取引終了後、新製品「量子デバイス開発用ダイヤモンド(111)単結晶基板」を4月1日に発売すると発表しており、これが材料視されたようだ。この新製品は、ダイヤモンド量子デバイス開発に適した低窒素含有量で(111)面を有する単結晶基板。ダイヤモンド量子デバイスは現時点で基礎研究開発段階にあるが、年々その活動が拡大していることから24年度の販売は500個程度と想定しており、市場状況によっては生産能力を向上させることも検討するとしている。
■ナイル <5618> 1,180円 +107 円 (+10.0%) 本日終値
ナイル<5618>が続急伸。22日の取引終了後、「ChatGPT」などの生成AI活用で業務改善を実現する「生成AIコンサルティングサービス」に関して、今年2月の拡充後、1カ月で8社がサービス導入を決定したと発表しており、好材料視された。同サービスは、生成AIによって解決し得る業務の洗い出しやコスト削減の可視化、業務への紐付けなどの具体的な導入プロセスの提案から始まり、必要に応じてマイクロアプリケーションの開発に至るまで一貫したサポートを行うのが特徴。同社では更なる企業の利益向上を目指して、生成AI導入支援を推進するとしている。
■日邦産業 <9913> 1,701円 +136 円 (+8.7%) 本日終値
日邦産業<9913>が8連騰し1996年6月以来の高値水準となっている。この日の寄り前、24年3月期の連結業績予想について、売上高を389億円から410億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を18億3000万円から19億1000万円(同0.1%減)へ、純利益を13億4000万円から14億4000万円(同13.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を42円から74円(前期33円)へ引き上げたことが好感された。2月に発表した第3四半期決算では、第3四半期以降においてもASEAN顧客の一部で生産調整が継続している状況と円安が継続していることを踏まえて売上高と営業利益の予想数値を据え置いたが、エレクトロニクスにおける配線板材料の受注が通信基地局や生成AI向け用途の需要拡大に伴い予想を上回る見通しとなったことが要因としている。また、中期経営計画における株主還元の目標値計画を「配当性向35%の実現」から「配当性向50%をメド」に変更すると発表。25年3月期に年76円、26年3月期に年78円を目指すとした。
■デジタリフト <9244> 1,054円 +62 円 (+6.3%) 一時ストップ高 本日終値
デジタリフト<9244>が後場動意。同社はきょう正午ごろ、Amazon Adsパートナーネットワークの「ベリファイドパートナー」に認定されたと発表。これによる事業への好影響などが期待されているようだ。今回の認定は、同社の豊富な専門知識や高い運用力、広告主の成長への貢献などが認められたため。今後も、高水準な広告運用技術に加え、Amazon Adsとの更に強固なパートナーシップで、クライアントの課題を迅速かつ効率的に解決し、クライアントとエンドユーザー双方の利益最大化を目指すとしている。
■ツカダGHD <2418> 441円 +22 円 (+5.3%) 本日終値
ツカダ・グローバルホールディング<2418>が全般地合い悪の間隙を縫って大幅高。欧米邸宅風施設を使った婚礼ビジネスを展開するが、ホテル事業にも注力している。世界的に有名なインターコンチネンタルホテルズ&リゾーツから受け継いだ接客ノウハウを駆使して、東京都内に3カ所、名古屋に1カ所の計4つの高級ホテルを運営。インバウンド特需の恩恵を享受している。23年12月期に営業利益が前の期比80%増の53億4100万円と急拡大、24年12月期も同利益は一段の単価上昇を追い風に60億300万円(前期比12%増)予想と2ケタ成長トレンドを継続する見込み。株価は400円台と値ごろ感があり、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成を経て上放れ期待が膨らむ。
■ベルトラ <7048> 516円 +23 円 (+4.7%) 本日終値
ベルトラ<7048>は後場急伸。午後2時ごろ、チケットプラットフォーム事業を行う子会社リンクティビティが、東京地下鉄(東京メトロ、東京都台東区)を割当先とする第三者割当増資を行い資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。発行株数は7万8067株で払込金額の総額は13億7265万円に上る。払込期日は4月10日。第三者割当増資後の持ち株比率は、ベルトラ75.5%、東京メトロ20.2%、西日本電信電話4.3%となる。今回の資本・業務提携は、これまでプラットフォーム事業を通じて東京メトロと間で推進してきたインバウンド旅客向けの企画乗車券のオンライン販売での連携を更に強固なものにするとともに、新たなサービスの開発を推進するのが狙いとしている。なお、同件による24年12月期業績への影響は軽微としている。
■電気興業 <6706> 2,170円 +80 円 (+3.8%) 本日終値
電気興業<6706>が反発。前週末22日の取引終了後、取得上限48万株(自己株式を除く発行済み株数の4.93%)、または10億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は4月1日から来年1月31日まで。同日公表した中期経営計画のローリングプランに沿い、財務規律を確保した上で株主還元の強化を図ることが目的。あわせて開示した中計のローリングプランではエネルギー高騰など外部環境の変化に対応し、業績改善を図る方針を掲げた。中計の最終年度を2年延期し、27年3月期に売上高400億円、営業利益18億円の達成を目指す。このほか、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針や、固定資産の譲渡に伴う特別利益の計上見通しを明らかにした。
■テックファム <3625> 634円 +19 円 (+3.1%) 本日終値
テックファームホールディングス<3625>が大幅反発。午前10時ごろ、ECサイトに特化した生成AI型チャットボット導入サービスの提供を4月に開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、ECサイトの問い合わせ対応に特化した生成AI型チャットボット導入サービス。同サービスをいち早く利用したECサイトでは業務効率の大幅な改善とともに、問い合わせに対する解決率84.5%を達成し、従来チャットボットの解決率の平均約31%を大きく上回った。また、問い合せ途中での離脱防止にもなり、購入率増にも寄与しているという。
■手間いらず <2477> 3,345円 +100 円 (+3.1%) 本日終値
手間いらず<2477>が全般地合い悪のなか戻り足鮮明、今年に入ってからの高値圏を進む展開。今年2月の訪日外国人客数は昨年2月比で9割増の278万8000人となり、2月単月で過去最高を記録した。また、今の時期は桜の開花期を目前に訪日外国人観光客の一段の増加が見込まれる状況にある。インバウンド関連株の一角に動兆する銘柄が多くなっているが、そうしたなかホテルなど宿泊施設を対象とした予約管理システムの提供を主力とする同社は商機拡大が期待されている。24年6月期営業利益予想は12億9700万円(前期比3%減)を予想するが保守的で、一転して2ケタ増益の15億円前後に増額修正される可能性も指摘されている。
●ストップ高銘柄
サクシード <9256> 1,370円 +300 円 (+28.0%) ストップ高 本日終値
イーエムネットジャパン <7036> 1,682円 +300 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
エスポア <3260> 2,397円 +400 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
C&Fロジ <9099> 3,045円 +504 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
コレック <6578> 612円 +100 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
小林製薬 <4967> 5,056円 -1,000 円 (-16.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース