菱地所、住友不など不動産株が異彩高、公示地価の大幅上昇と金融緩和環境継続の思惑が追い風に
三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>など大手をはじめ不動産株が軒並み上昇、業種別騰落では東証33業種中、値上がり率で断トツとなった。今月中旬を境に不動産セクターへの見直し買いが目立っているが、足もとで一段と買いに弾みがついている。26日に国土交通省が発表した公示地価では全国平均(全用途)が前年比2.3%の上昇と大幅に水準を切り上げ、約33年ぶりの高さとなったことが株価を刺激する格好となっている。また、きょう午前中に青森県金融経済懇談会で挨拶を行った日銀の田村審議委員が、「(現状は)金融政策正常化への第一歩を踏み出した」とする一方、「当面緩和的な金融環境が継続する」とコメントしたことが伝わり、これも不動産セクターにとってポジティブに捉えられた。