話題株ピックアップ【夕刊】(3):D・アクシス、NaITO、MDV
■ダイキアクシス <4245> 746円 +45 円 (+6.4%) 本日終値
ダイキアクシス<4245>が急反発し昨年来高値を更新。26日の取引終了後、インド、バングラデシュ、スリランカの各海外現地法人で大型案件を受注したと発表しており、好材料視された。インド国有鉄道の駅リニューアルプロジェクト2億7000万円をはじめ、受注金額は合計で3億4200万円に上る見通しとしている。
■NaITO <7624> 150円 +8 円 (+5.6%) 本日終値
NaITO<7624>が大幅反発した。26日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比7.8%増の475億円、最終利益は同82.4%増の6億3000万円を計画する。大幅な増収増益見通しとともに、年間配当予想は前期比1円増配の5円としており、材料視されたようだ。24年2月期の売上高は前の期比0.9%減の440億6400万円、最終利益は同52.8%減の3億4500万円だった。主力の切削工具の売り上げが落ち込んだ。今期は自動車関連の生産減少や中国の景気減速など先行きには不透明要因があるとしながらも、中期経営計画の達成を目指す方針を示している。
■MDV <3902> 607円 +32 円 (+5.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
メディカル・データ・ビジョン<3902>が切り返し急。27日午前11時、診療情報や健康診断・人間ドックの結果をもとに健康管理を促すPHR(パーソナルヘルスレコード)「カルテコ」に関し、ソニーグループ<6758>傘下のソニーネットワークコミュニケーションズが提供するAI予測分析ツールの技術協力を受け、機能を強化すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。カルテコに付帯するサービスである「疾患リスクレポート」にAI技術を応用。2024年9月までに発症リスク予測を6疾患から22疾患に拡大する。
■グロームHD <8938> 679円 +32 円 (+5.0%) 本日終値
グローム・ホールディングス<8938>が大幅続伸。26日の取引終了後、子会社グローム・マネジメント(GMMA)が、新規事業としてホスピス住宅事業を開始するのに伴い、リベルケア(名古屋市中村区)とコンサルティング契約を締結したと発表しており、好材料視された。GMMAでは、終末期の患者向けの緩和ケア専門施設が不足している地域に対する当該施設の開業に向けて、「ホスピス住宅事業」プロジェクトとして準備を進めており、第1号施設として北海道旭川市でホスピス住宅の改築工事に着手している(7月開設予定)。今回のコンサルティング契約締結により、GMMAはリベルケアが持つ、訪問看護事業のノウハウやホスピス住宅の運営ノウハウの提供、看護・介護スタッフの教育、研修のサポートを受けることになるという。
■インターアクション <7725> 1,287円 +50 円 (+4.0%) 本日終値
インターアクション<7725>が大幅反発。26日の取引終了後、取引先からイメージセンサー検査関連製品の大口受注を獲得したと発表したことが好感された。受注金額は4億5600万円で、売り上げ計上は25年5月期第2四半期を予定。なお、24年5月期業績予想への影響はないという。
■Kudan <4425> 2,405円 +79 円 (+3.4%) 本日終値
Kudan<4425>が6日ぶりに大幅反発した。27日、米国で開催されたAI技術会議「NVIDIA GTC 2024」にパートナーとして参画したと発表。今後の事業へのポジティブな影響に対する期待を高める形となり、買い戻しを誘う要因となったようだ。エヌビディア<NVDA>の製品チームとの戦略的協議において、人工知覚(AP)製品をハードウェアやソフトウェアプラットフォームと統合する技術プレイヤーとしてのKudanの独特なポジションが示されたという。エヌビディアやそのパートナー企業とともに、Kudanの技術の応用に関する多角的パートナーシップについての協議も行ったとしている。
■メディシノバ・インク <4875> 213円 +7 円 (+3.4%) 本日終値
メディシノバ・インク<4875>は3日ぶり急反発。27日、MN─166(イブジラスト)に関する日本国内での新たな特許の承認に関する発表を行い、材料視されたようだ。眼科領域での神経変性疾患・神経障害・神経損傷の治療法に関する特許で、特に進行型多発性硬化症に伴う黄斑損傷の治療を対象とする。承認を受けた特許は少なくとも2039年10月までカバーするとしている。
■ユビテック <6662> 248円 +6 円 (+2.5%) 本日終値
ユビテック<6662>が3日ぶりに反発。午前10時15分ごろ、白ナンバー事業者向けクラウド型安全運転支援サービス「D-Drive」の「アルコール・インターロック」機能をアップデートし、他社のアルコールチェックサービスとの連携を可能にしたと発表しており、好材料視された。「D-Drive」の「アルコール・インターロック」機能は、一定濃度以上のアルコールが呼気から検出された場合や、運転者のアルコールチェックの記録がない場合に車両のエンジンがかからないようにする機能。今回のアップデートにより、他社サービスに記録されたアルコールチェック結果を「D-Drive」に連携することで「アルコール・インターロック」機能が利用できるようになり、第1弾として鈴与シンワート<9360>の運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」とサービス連携する。更に、パートナー企業としてオリックス自動車(東京都港区)が営業取り次ぎと車載機の取り付け管理を行うとしており、普及拡大が期待されている。
■アイサンテクノロジー <4667> 1,692円 +37 円 (+2.2%) 本日終値
アイサンテクノロジー<4667>が5日ぶりに反発。午前10時ごろ、ヤマハ発動機<7272>と「グリーンスローモビリティ(GSM)」の販売店契約を締結したと発表しており、好材料視された。GSMは、時速20キロメートル未満で公道を走ることができる、電動車を活用した小さな移動サービスで、ヤマハ発のGSMは運転が簡単で、高齢者も乗り降りしやすい低床でオープンなつくりが特徴。今回の契約により、ヤマハ発のモビリティ開発や量産ノウハウと、アイサンテクの持つ自動運転ソフト開発力などを生かし、ヤマハ発が車両の提供を、アイサンテクが実証実験の調整なども含めた販売やアフターサービスを担当するとしている。
■エルテス <3967> 936円 +18 円 (+2.0%) 本日終値
エルテス<3967>が3日ぶりに反発。26日の取引終了後、子会社JAPANDXが、プレイネクストラボ(東京都品川区)及びORENDA WORLD(東京都港区)と協業し、福島の帰還困難地域における高度IT人材の育成と周辺地域の地方創生・雇用創出を推進すると発表しており、好材料視された。24年から26年にかけて、福島の帰還困難地域に対するAIやDXを用いた情報通信技術(ICT)による課題解決の提供を行うほか、ORENDA WORLDが25年に始動する「葛尾デジタルイノベーションラボ」を使った取り組み、グローバルなIT人材獲得競争における教育事業及び育成などに協業して取り組むという。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
イシン <143A> 2,545円 +500 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
双信電機 <6938> 471円 +80 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
山大 <7426> 3,385円 +500 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
コレック <6578> 412円 -100 円 (-19.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース