話題株ピックアップ【夕刊】(3):パークシャ、JT、クックパッド

注目
2024年3月29日 15時16分

■パークシャ <3993>  5,460円  +60 円 (+1.1%)  本日終値

PKSHA Technology<3993>が高い。同社は28日、日本マイクロソフトの技術支援のもとで新たな大規模言語モデル(LLM)を開発すると発表した。今回のLLM開発を通じてビジネスでの生成AIの実用性を高め、主にコンタクトセンターや社内ヘルプデスクにおける生産性向上を支援していくという。4月以降に段階的にビジネス現場での実運用を開始する予定。この発表を受けて同社株は28日取引時間中に反応していたが、きょうも材料視する見方が続き一段と買われた。

■JT <2914>  4,054円  +26 円 (+0.7%)  本日終値

JT<2914>は3日続伸。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は4200円とした。株式市場を取り巻く環境が不透明ななか、収益力が安定し配当利回りが高い同社は引き続き注目されよう、と指摘。心配されたオランダ子会社からの非課税の配当金受領も無事完了し、業績が安定した高配当銘柄として評価している。2割超の営業利益率、1割超のROEを維持していることに加え、過熱式たばこで攻勢をかけていることにも期待している。

■タカキュー <8166>  99円  +30 円 (+43.5%) ストップ高   本日終値

タカキュー<8166>がストップ高。28日の取引終了後、同社に対して金融債権を持つ取引金融機関の全てから、約15億円の債権放棄と約5億円の債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ、DES)などの金融支援を含む事業再生計画に同意する回答を受けたと発表した。これに伴い、25年2月期第1四半期(3~5月)に債務免除益約15億円を特別利益に計上し、総額5億円の資金調達とあわせて債務超過の状態が解消する見通しを示した。タカキューは東京証券取引所に同日に事業再生計画を提出。今後、東証が同計画を適当と認め、改善期間内に債務超過が解消されれば上場維持基準に適合する状態となるという。事業再生後の業績回復を期待した投資家の買いが集まったようだ。

■クックパッド <2193>  185円  +50 円 (+37.0%) ストップ高   本日終値

クックパッド<2193>がストップ高。28日の取引終了後、取得上限2000万株(自己株式を除く発行済み株数の21.4%)、または20億円とする大規模な自社株買いの実施を発表。期間は4月1日から来年3月31日まで。これを好感した買いが集まった。あわせて、24年12月期第1四半期の連結業績予想を発表した。売上高を15億~15億5000万円(前年同期21億8900万円)としたほか、営業損益を1億3000万~2億5000万円の黒字(同17億1100万円の赤字)に転換する見通しを示した。

■さくらケーシーエス <4761>  1,448円  +300 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

さくらケーシーエス<4761>に投資資金が攻勢、連日の急騰劇となった。三井住友銀行を筆頭株主に置く情報サービス会社で、システム構築のほか、耐震・耐火及び高度なセキュリティーを強みとするデータセンター事業を展開している。生成AI市場が世界的に拡大するなか、日本でもデータセンター需要が中期的に増勢の一途となることが予想され、同社の活躍余地が高まるとの見方がある。また、足もとの業績も当初の会社側計画を上回って推移しており、24年3月期業績は営業利益段階で期初見通しの8億2000万円から、10億2000万円(前期比3%増)に増額修正し、2ケタ減益見通しから一転増益見通しに変わっている。

■Birdman <7063>  1,274円  +248 円 (+24.2%) 一時ストップ高   本日終値

Birdman<7063>が一時ストップ高の水準となる前営業日比300円高の1326円に買われた。29日、明治ホールディングス<2269>傘下の明治が関東地区で発売する「明治まるごとオーツ オーツミルク」の広告プロモーションに、バードマンに所属するK-POPボーイズグループ「Celest1a(セレスティア)」の起用が決まったと発表。これが材料視されて短期資金が流入し、株高に弾みがついたようだ。Celest1aは、世界的トップアーティストグループ「SUPER JUNIOR」のウニョク氏がプロデュースするグループ。今回のプロモーションは4月15日から開始。関東地区の流通店舗で商品を購入した顧客に、コラボデザインのクリアファイルを数量限定でプレゼントするとしている。

■グラフィコ <4930>  3,215円  +502 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

グラフィコ<4930>はストップ高。28日の取引終了後、Church & Dwight Japan(東京都千代田区)が自社に対し、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。TOB価格を1株3800円としており、これにサヤ寄せする格好となった。Church & Dwight Japanは、米日用品企業チャーチ&ドワイト<CHD>が今回のTOBを目的に設立した合同会社。買い付け予定数は100万778株(下限66万7200株、上限設定なし)。4月下旬をメドに買い付けを開始する。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は28日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ワッツ <2735>  768円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値

ワッツ<2735>がストップ高。28日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を591億円から602億円(前期比1.5%増)へ、営業利益を5億円から10億5000万円(同69.1%増)へ、純利益を2億7000万円から6億2000万円(同2.5倍)へ上方修正したことが好感された。上期において、不採算店舗の整理が計画通り進行するなか、主に100円ショップ事業の売上高が堅調に推移したことが要因。また、雑貨売上高構成比率及び100円以外の商品の売上高比率上昇を図る施策を実施したことなども貢献する。

■ピクセラ <6731>  122円  +14 円 (+13.0%)  本日終値

ピクセラ<6731>が急伸。同社はきょう、AOKIホールディングス<8214>傘下の「快活CLUB」各店が、4月から自社のWindows対応テレビチューナー Xit Square(サイト スクエア)「XIT-SQR100」を順次導入すると発表。これが株価を刺激したようだ。「XIT-SQR100」は、23年4月に販売を開始した地上デジタル放送だけでなく、BS/110度CSデジタル放送に対応し、テレビの視聴や録画もできるWindows対応テレビチューナー。快活CLUBでは最新のパソコンへ入れ替えるにあたり、Windows11対応のテレビチューナーとして導入に至ったという。

●ストップ高銘柄

アルデプロ <8925>  112円  +30 円 (+36.6%) ストップ高   本日終値

ファンデリー <3137>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値

ソラコム <147A>  2,173円  +400 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

かんなん丸 <7585>  474円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

ジェイ・イー・ティ <6228>  3,130円  +502 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

情報戦略テクノロジー <155A>  1,021円  -300 円 (-22.7%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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