【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高を受け自律反発狙いの買い優勢 (3月29日)

市況
2024年3月29日 16時27分

日経平均株価

始値  40277.45

高値  40521.71(14:49)

安値  40268.11(12:47)

大引け 40369.44(前日比 +201.37 、 +0.50% )

売買高  17億5159万株 (東証プライム概算)

売買代金  5兆0890億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は201円高と反発、不動産や建設株など高い

2.前日の米国ではNYダウやS&P500指数が最高値更新

3.米株高を受け東京市場も買い先行、一時300円を超す上昇

4.三井不や菱地所、大成建や大林組、鹿島などが値を上げる

5.高水準の自社株買い実施を発表した小糸製はストップ高に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比47ドル高と続伸した。米GDPの上方修正を好感し買い優勢も3連休を控えた方向感を欠く場面もあった。

東京市場では、日経平均株価は反発。前日の米国でNYダウなどが最高値を更新したことが好感されたほか、東京市場でも前日の大幅安を受け自律反発を狙った買いが流入し、不動産や建設株などの上昇が目立った。

前日の米株式市場では、堅調な経済指標の発表などが好感されNYダウとS&P500種株価指数が最高値を更新した。これを受け、東京市場も朝方から買いが先行する展開。前日に日経平均は大幅に下落したことからリバウンド狙いの買いも流入し、一時300円を超す上昇となった。業種別指数では33業種中、31業種が値を上げる底堅い展開となり、不動産や建設、鉱業、紙パ、倉庫・運輸など景気敏感株が上昇した。海運株は値を下げた。

個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>が高く、三菱重工業<7011>や三井E&S<7003>が上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が値を上げた。三井不動産<8801>や三菱地所<8802>が買い人気を集め、大成建設<1801>や大林組<1802>、鹿島<1812>が高い。高水準の自社株買い発表が好感され小糸製作所<7276>はストップ高に買われた。

半面、レーザーテック<6920>や信越化学工業<4063>、トヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>が安く、さくらインターネット<3778>が大幅安。キーエンス<6861>やファナック<6954>、武田薬品工業<4502>が値を下げた。JR東海<9022>やダイキン工業<6367>が軟調。日本郵船<9101>や商船三井<9104>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、TDK <6762>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約124円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はレーザーテク <6920>、テルモ <4543>、ファナック <6954>、信越化 <4063>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、ゴム製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)繊維製品、(2)不動産業、(3)建設業、(4)パルプ・紙、(5)空運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)化学、(4)保険業、(5)その他製品。

■個別材料株

△クックパッド <2193> [東証S]

大規模な自社株買いの実施を発表。

△いちご <2337> [東証P]

ホテル関連好調で24年2月期業績予想を大幅増額。

△デジタルHD <2389> [東証P]

有価証券売却で今12月期最終利益3.6倍化見込み。

△ワッツ <2735> [東証S]

100円ショップ堅調で24年8月期業績予想を上方修正。

△ビーロット <3452> [東証S]

不動産関連の中小型株人気に乗る。

△フジHD <4676> [東証P]

投資有価証券売却益を活用しての自社株買いを発表。

△グラフィコ <4930> [東証S]

米チャーチ&ワイドが完全子会社目指しTOB実施。

△セガサミー <6460> [東証P]

子会社の株式譲渡など欧州構造改革を実施へ。

△湖北工業 <6524> [東証S]

超高速光スイッチ開発のエピフォトニクスを子会社化。

△小糸製 <7276> [東証P]

高水準の自社株買い発表による需給改善期待で。

▼マルマエ <6264> [東証P]

今期営業利益91%減見通しに下方修正。

▼FフォースG <7068> [東証G]

DX事業が想定下回り24年5月期業績予想を下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)小糸製 <7276>、(2)野村マイクロ <6254>、(3)コクサイエレ <6525>、(4)スターツ <8850>、(5)デジタルHD <2389>、(6)フジHD <4676>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)セガサミー <6460>、(9)東テク <9960>、(10)アイネット <9600>

値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)さくらネット <3778>、(3)ビジョナル <4194>、(4)ダイコク電 <6430>、(5)ソースネクス <4344>、(6)リズム <7769>、(7)レック <7874>、(8)セルソース <4880>、(9)レーザーテク <6920>、(10)飯野海 <9119>

【大引け】

日経平均は前日比201.37円(0.50%)高の4万0369.44円。TOPIXは前日比17.81(0.65%)高の2768.62。出来高は概算で17億5159万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1367、値下がり銘柄数は253となった。東証グロース250指数は746.45ポイント(11.66ポイント高)。

[2024年3月29日]

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