株価指数先物【昼】 利食い優勢のなか4万円割れから25日線に接近

市況
2024年4月1日 12時18分

日経225先物は11時30分時点、前日比760円安の3万9790円(-1.87%)前後で推移。寄り付きは4万0730円と、ナイトセッションの終値(4万0550円)を上回り、買いが先行した。ただし、直後に付けた4万0760円を高値にショートの動きが強まり、現物の寄り付き後ほどなくして下落に転じた。ショートの動きが続くなか、終盤にかけて4万円の大台を割り込むと、前引け時には3万9740円まで下落幅を広げた。

日経225先物は、3月29日に発表された2月の米個人消費支出(PCE)統計で、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを判断する上で重視するPCEコア価格指数が予想と一致したほか、グローベックスの米株先物がプラス圏で推移していたこともあり、買いが先行した形だろう。ただし、日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業製造業の業況判断指数(DI)は4四半期ぶりに悪化した。自動車関連の景況感が悪化したとして、トヨタ <7203> [東証P]が4%を超える下落となるなど、自動車株の弱さが重荷となった。また、機関投資家による利益確定の売りが幅広い銘柄に出ているとの見方がされた。

日経225先物はボリンジャーバンドの+1σを割り込み、25日移動平均線(3万9530円)に接近する流れとなった。25日線が支持線となるものの、+1σが位置する4万0250円が抵抗線として意識されてくる可能性がありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.65倍に上昇した。トヨタなど輸出関連の下落インパクトによりTOPIX型が弱く、相対的に日経平均型優位となった。25日線を上回っており、同線が位置する14.62倍辺りを上回っての推移が続くようだと、NTロングに振れやすいだろう。

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