横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (48)フェアバリューとトレンドで勝てる戦略を!

特集
2024年4月4日 10時00分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

日本の株式市場は2024年に入ってから堅調な動きが続いています。日経平均株価は4万円という大きな節目を突破し、3月22日には4万1087円の史上最高値を付けました。非常に強い値動きが続いています。同様に、TOPIX(東証株価指数)も同日に2820ポイントと約34年ぶりの水準まで上昇し、バブル後の最高値を更新しています。TOPIXは1989年12月に付けた史上最高値の2884ポイントには未だ到達していませんが、あと60ポイント程度ですから高値更新に期待したいところです。

株式市場の好地合いが続くのは喜ばしいことですが、これはその分、すでに多くの銘柄の株価がある程度上昇してしまっていることに他なりません。そのため、これからどの銘柄を買えば儲かるのかと日々悩んでいる人も多いかもしれません。

実は、市場全般の動きを表す株価指数の動向にかかわらず、ある「基本」に適う銘柄を買えば儲ける確率を高めることは可能です。逆に「基本」から外れた銘柄を買えば、それがどれだけ良さそうにみえても損失につながってしまいます。

それぞれの銘柄には、業績と成長性に応じた固有のフェアバリューが常に存在しています。株価が評価不足でそのフェアバリューを下回っている状況にあれば、いずれその歪みは修正されてフェアバリューの水準を指向します。これが上述した「基本」です。フェアバリューより割安な時に買えば儲かり、割高な時に買えば損をするという至極当たり前なマネーゲームが、株式投資なのです。

つまり、フェアバリューを基に株価は形成されていくことになりますので、仮にフェアバリューを正確に測ることができなくても、チャート上にはある程度、フェアバリューが形として表れてくることになります。

今回は、フェアバリューの算定に自信が持てない時でも、勝てる戦略を構築し、勝てるタイミングで株を買うためのチャートの活用法についてご紹介します。

次ページ:フェアバリューを目指す動きがトレンドを生み出す

 

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