株価指数先物【引け後】 昨年12月以来の-1σ割れでいったん底入れも

市況
2024年4月5日 18時36分

大阪6月限

日経225先物 38980 -840 (-2.10%)

TOPIX先物 2706.0 -27.0 (-0.98%)

日経225先物(6月限)は前日比840円安の3万8980円で取引を終了。寄り付きは3万9190円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万9120円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に3万9270円まで下落幅を縮めたが、需給状況が悪化するなか下へのバイアスが強まり、ランチタイムでは3万8780円まで下げ幅を広げた。その後は押し目狙いのロングも入り、後場の寄り付き直後には3万9080円まで下げ幅を縮めたものの、米雇用統計の発表を控えてリバウンド基調は強まらず、3万8890円~3万9020円辺りでの保ち合いが続いた。

日経225先物は、ナイトセッションの終値(3万9090円)からは下落幅を縮めて始まったが、その後節目の3万9000円を割り込んだことでヘッジ対応に伴うショートが強まった。さらにボリンジャーバンドの-1σ(3万8920円)を下回ったことにより、需給状況が悪化する形になったようだ。

米雇用統計の結果次第ではあるが、-1σを下回るのは昨年12月以来であり、いったんは下げ止まりも意識されやすい水準だろう。新年度入り後は国内機関投資家による益出しの売りが観測されていたが、本日の大幅な下げによって一巡した可能性がありそうだ。また、米国についても利下げ開始時期の後ずれは前日の下落で織り込みが進展したとみられるほか、雇用統計の発表でアク抜けに向かう展開も考えられる。

そのため、-1σが位置する3万8900円辺りでの底堅さが意識され、オプション権利行使価格の3万9000円から3万9500円辺りでの底固めから、25日移動平均線が位置する3万9600円辺りを試してくる可能性はありそうだ。ただし、地政学リスクの高まりにより先行きが見極めづらくなっており、NY原油先物相場の動向を注意深く見る必要があるだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.40倍に低下し、75日線(14.41倍)まで下げてきた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落が日経平均型の重荷となり、相対的にTOPIX型優位の展開となった。一目均衡表では雲下限に接近しており、テクニカル面ではリバランスのタイミングが意識されやすい水準ではある。こちらは米ハイテク株を睨んでの展開になりそうだ。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万8396枚、ソシエテジェネラル証券が1万9812枚、サスケハナ・ホンコンが6418枚、SBI証券が5711枚、日産証券が4209枚、バークレイズ証券が3080枚、野村証券が2639枚、JPモルガン証券が2208枚、モルガンMUFG証券が2098枚、ゴールドマン証券が2083枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万5631枚、ソシエテジェネラル証券が2万0005枚、バークレイズ証券が6207枚、JPモルガン証券が5235枚、モルガンMUFG証券が4231枚、ゴールドマン証券が3844枚、シティグループ証券が3332枚、野村証券が3110枚、みずほ証券が2982枚、サスケハナ・ホンコンが2858枚だった。

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