注目銘柄ダイジェスト(前場):ローツェ、新光商、クリーマなど

市況
2024年4月12日 11時37分

三井不<8801>:1681.5円(+128円)

大幅反発。前日に発表した新経営計画への評価が先行しているようだ。27年3月期数値目標として、EPS年平均成長率8%以上、ROE8.5%以上、事業利益4400億円以上、純利益2700億円以上などを掲げている。利益水準は市場の期待値をやや上回る水準とみられる。また、総還元性向目標を現行の45%から50%以上に引き上げ、配当性向を従来の30%程度から35%程度に引き上げており、累進配当もコミットしている。

ファーストリテ<9983>:42500円(-1600円)

大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、12-2月期営業利益は1104億円で前年同期比7.0%増となり、第1四半期の同25.3%増から増益率は鈍化、1180億円程度の市場予想もやや下振れ。中国の売上低調が目立っているもよう。24年8月期通期予想は、売上高は若干減額も営業利益は4500億円、前期比18.1%増の市場コンセンサスを小幅に下回る水準を据え置き。第1四半期決算後に株価が大きく上昇したこともあり、ネガティブ反応優勢に。

新光商<8141>:939円(-195円)

大幅続落。主要取引先であるルネサスエレクとの間で締結していた特約店契約を終了することになったと発表している。ルネサスからの申し入れを受けて、24年9月30日付で終了するようだ。商流移管などの詳細については協議中とされているが、23年3月期のルネサス社製品の売上高は947億円で、連結売上高の52.9%を占めていただけに、大幅な業容の縮小につながる懸念が先行する形になっているもよう。

オオバ<9765>:1148円(+120円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は10.5億円で前年同期比20.1%増となり、据え置きの通期予想18億円、前期比5.0%増に対して順調推移となっている。加えて、年間配当金は従来計画の34円から37円、前期比13円増に引き上げているほか、発行済み株式数の1.25%に当たる20万株、1.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表、株主還元策の強化も評価材料となっている。

ローツェ<6323>:26830円(+5000円)

ストップ高。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は241億円で前期比8.6%減となり、従来予想の216億円を上回る着地になっている。また、25年2月期は316億円で同31.0%増の見通しで、市場予想を上振れる水準のガイダンスに。同時に1:10の株式分割実施を発表、最低売買単価の大幅な引き下げにより、流動性の向上につながるとの期待も大きいようだ。25年2月期年間配当金は株式分割後で13.5円から16円に増配計画。

WACUL<4173>:516円(+14円)

大幅に反発。25年2月期の営業利益予想を前期比1.6%増の2.00億円と発表している。コンサルティング、実行・実装、人材の3本柱の事業展開を推進しながら、EBITDAのプラス成長を目指す。同時に発表した24年2月期の営業利益は7.3%増の1.97億円で着地した。プロジェクト型売上の拡大と継続した人材マッチング事業の成長が寄与し、第4四半期の売上高が過去最高となり、会社計画(1.91億円)を超過達成した。

クリーマ<4017>:391円(+71円)

大幅に反発。25年2月期の営業損益予想を前期比192.9%増の1.21億円の黒字と発表している。マーケットプレイスサービスの成長に向けた顧客基盤の強化やコストの適正化、生産性向上による利益率の改善、新サービスへの成長投資などに取り組む。同時に発表した24年2月期の営業損益は0.41億円の黒字(前期実績3.85億円の赤字)に転換した。想定よりコストを圧縮できたことから、会社計画(0.01億円の黒字)を上回った。

DMP<3652>:3270円(-70円)

朝高後、マイナス転落。24年3月期の営業利益予想を従来の2.40億円から3.30億円(前期実績0.27億円)に上方修正している。アミューズメント市場向け画像処理半導体「RS1」の安定した量産出荷が利益を押し上げる見通しとなったため。また、セーフティ分野でのライセンス収入やプロフェッショナルサービス収入、ロボティクス分野での製品売上やプロフェッショナルサービス収入などの計上も増益に寄与するとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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