話題株ピックアップ【夕刊】(2):極東証券、ホシザキ、ウエストHD
■極東証券 <8706> 1,488円 +36 円 (+2.5%) 本日終値
極東証券<8706>が高い。この日、24年3月期の連結業績速報値を開示した。営業収益は前の期比79.1%増の77億3000万円、経常損益は同7.5倍の37億600万円、純利益は同3.7倍の43億4100万円で着地したという。速報ベースで大幅な増益となったことを好感した買いが集まったようだ。トレーディング損益の増加が寄与する。
■ホシザキ <6465> 5,772円 +63 円 (+1.1%) 本日終値
ホシザキ<6465>が3日続伸し、新値追いとなった。同社は11日取引終了後、フィリピンのフードサービス機器の輸入販売を手掛ける2社を買収すると発表しており、これが材料視されたようだ。取得するのは、テクノラックスの発行済み全株式(取得価額は約78億700万円)と、HKRエクイップメントの株式8割(同約35億7700万円)で、取得時期は5月ごろを予定。これにより、既存顧客層に自社製品を拡販するほか、フィリピン及び東南アジア地域の事業拡大を図るとしている。
■ウエストHD <1407> 2,800円 +2 円 (+0.1%) 本日終値
ウエストホールディングス<1407>が続伸。午前10時ごろ、23年9月~24年2月期連結決算を発表。売上高が前年同期比34.6%増の199億1500万円、営業利益が同92.8%増の29億1300万円と大幅増収増益で着地しており、これが好感された。主力の再生可能エネルギー事業は施工件数の増加などで好調。一部物件の引き渡しが第3四半期以降にずれ込んだが、通期計画に対しての案件ストックは十分な数を確保できる見込みという。電力事業やメンテナンス事業も増加した。通期の増収増益見通しに変更はない。
■松竹 <9601> 9,699円 +4 円 (+0.0%) 本日終値
松竹<9601>が堅調推移。11日の取引終了後、24年2月期の連結業績に関し、最終利益が計画を11億5000万円上回る30億2000万円(前の期比44.9%減)で着地したようだと発表。これを好感した買いが入ったようだ。前期の売上高は計画を23億円下回る854億3000万円(同9.2%増)で着地する格好となったようだ。一部配給作品の興行収入が想定を下回った。ただ同社配給の「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」と「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が大ヒットとなった。費用削減の取り組みも奏功し、連結子会社での劇場資産に関する減損損失を補った。
■新光商事 <8141> 956円 -178 円 (-15.7%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
新光商事<8141>が急落。11日の取引終了後、主要取引先のルネサスエレクトロニクス<6723>との間で締結していた特約店契約を終了することになったと発表。ルネサスからの申し入れを受け、9月30日付で契約を終了する。商流移管などの詳細については現在ルネサスと協議中で、25年3月期連結業績への影響度合いは精査中としている。23年3月期の連結売上高のうち、ルネサス製品の売上高は52.9%を占めていた。
■SHIFT <3697> 18,615円 -2,155 円 (-10.4%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
SHIFT<3697>が大幅に4日続落し、年初来安値を更新した。11日の取引終了後、24年8月期第2四半期累計(23年9月~24年2月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比29.6%増の523億500万円、経常利益は同10.6%減の48億3300万円となった。最終利益は同36.2%増の29億7700万円と増益となり、それぞれレンジで開示していた予想の範囲内となったが、直近3カ月間の経常利益の減益率は13%と中間期よりも高く、業況を懸念した売りを促したようだ。9~2月においては、案件の獲得遅延に伴う稼働率の低下が響いたほか、M&Aの推進によるアドバイザリー費用など一過性のコストが発生した。
■Sansan <4443> 1,535円 -147 円 (-8.7%) 本日終値 東証プライム 下落率6位
Sansan<4443>が大幅に3日続落した。11日の取引終了後に発表した24年5月期第3四半期累計(23年6~24年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比33.3%増の242億3400万円、経常利益が同35.2%増の6億7700万円だった。大幅な増収・経常増益となったものの、直近3カ月間の12~2月期で経常利益は33%減となっており、売りを促す要因となったようだ。成長戦略を踏まえた広告宣伝費と人件費の増加が利益を圧迫した。
■わらべ日洋 <2918> 2,435円 -141 円 (-5.5%) 本日終値 東証プライム 下落率9位
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅安。11日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を前期比11.1%増の2300億円、営業利益を同29.5%減の45億円と発表。営業利益が6期ぶり減益となる見通しを示したことが嫌気された。国内外の新工場が通年稼働することで増収となる一方、利益面では国内食品関連事業における工場再編費用や原材料費などコスト上昇が響く見込み。配当予想は前期比同額の90円とした。同時に発表した24年2月期決算は売上高が前の期比6.5%増の2070億900万円、営業利益が同28.0%増の63億8000万円だった。
■寿スピリッツ <2222> 1,657.5円 -94 円 (-5.4%) 本日終値 東証プライム 下落率10位
寿スピリッツ<2222>は大幅安。11日取引終了後に24年3月期通期の売り上げ状況(概算)を発表し、直近の第4四半期は前年同期比15.0%増だった。四半期ベースで第1四半期(前年同期比45.6%増)、第2四半期(同42.1%増)、第3四半期(同18.8%増)と増加基調にある一方、伸び率の鈍化が続いていることから目先利益確定売りが優勢となったようだ。
■ファーストリテイリング <9983> 42,160円 -1,940 円 (-4.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が大幅に3日続落。11日の取引終了後、24年8月期第2四半期累計(上期、23年9月~24年2月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを3100億円から3200億円(前期比8.0%増)に引き上げた。中間配当は従来の予想から10円増額し175円で決定。期末配当予想も10円増額し175円とした。ただ最終利益の上方修正幅は小幅なものにとどまり、物足りないと受け止めた投資家の売りを促したようだ。売上収益の見通しは上期業績の下振れを反映して200億円減額し、3兆300億円(同9.5%増)に下方修正した。一方、金融収益・費用がネットで500億円のプラス(従来予想は300億円のプラス)となる見込みで、業績予想に反映した。上期の売上収益は前年同期比9.0%増の1兆5989億9900万円、最終利益は同27.7%増の1959億1200万円だった。年間配当予想は350円となり、株式分割を考慮したベースで前期比60円の増配を予定する。
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