注目銘柄ダイジェスト(前場):アステラス薬、高島屋、リックソフトなど

市況
2024年4月15日 11時45分

アステラス薬<4503>:1469円(-102円)

大幅続落。無形資産の減損損失計上による業績予想の下方修正を発表している。遺伝子治療プログラムAT808に関する無形資産の減損損失約400億円、腎性貧血治療薬エベレンゾTMに関する無形資産の減損損失約160億円をその他の費用として計上。コアベースの業績予想に変更はないものの、フルベースの営業利益は830億円から130億円に下方修正している。大幅な減損計上をマイナス視する動きが先行へ。

高島屋<8233>:2371円(-151.5円)

大幅反落。先週末に24年2月期の決算を発表、営業利益は459億円で前期比41.3%増となり、従来計画450億円をやや上回る着地に。年間配当金も34円から37円に引き上げ。25年2月期見通しは、営業利益が500億円で同8.8%増、年間配当金は分割落ち後で前期比1.5円増の20円を計画。新中計も発表し、27年2月期営業利益は575億円目標。ただ、今期以降は増益率鈍化見通しにあり、出尽くし感が先行する展開にも。

ベイカレント<6532>:3453円 カ -

ストップ高買い気配。先週末に24年2月期の決算を発表、営業利益は342億円で前期比14.4%増となり、年間配当金は従来計画3円増配の43円としている。25年2月期は営業利益が411億円で同20.1%増の見通し、年間配当金は50円を計画。また、120万株、36億円を上限とする自社株買いの実施も発表。新たな中期計画として、29年2月期売上高2500億円(24年2月期939億円)を目指すともしている。

テラスカイ<3915>:1670円 カ -

ストップ高買い気配。先週末に24年2月期の決算を発表、営業利益は5.2億円で前期比2.1%増となり、従来計画の4.7億円を上振れ。第3四半期累計では前年同期比39.4%減の水準であった。また、25年2月期は9.1億円で同73.3%増と大幅増益の予想。加えて、NTTデータとの資本業務提携を発表、割り当てる新株予約権の行使も前提として含めると、同社発行済み株式数の20.15%を占める第2位株主となる。

パソナ<2168>:2200円 ウ -

ストップ安売り気配。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は46.7億円で前年同期比56.2%減となり、上半期の同40.9%減から減益率が一段と拡大へ。据え置きの通期予想100億円、前期比30.4%減には下振れ懸念が強まる状況へ。ベネワン株売却に伴い、28年5月期まで5期にわたって特別配当60円を実施と発表。つれて、24年5月期年間配当金は従来計画35円から75円に引き上げだが、約1120億円の売却益計上の割には、特別配当の水準は低いとの見方も。

リックソフト<4429>:1855円(+290円)

年初来高値。25年2月期の営業利益予想を前期比22.2%増の8.13億円と発表している。ITサービスマネジメント専門パートナーを務める海外ソフトメーカーのAtlassian社が製品をクラウド化することから、開発に加えて導入から運用までのサポート、独自研修など自社の付加価値を提案していく。24年2月期の営業利益は21.7%増の6.65億円で着地した。ライセンス売上や自社ソフト売上が当初の想定を超えて増加し、会社計画(6.21億円)を上回った。

JRC<6224>:892円(+36円)

年初来高値。25年2月期の営業利益予想を前期比24.5%増の15.82億円と発表している。ロボットSI事業で食品・医薬業界を中心に新規案件の獲得に努めるとともに、既存顧客からのリピート案件の獲得に注力する。また、M&A戦略でコンベヤ周辺領域の強化・拡大やロボットSI事業の成長領域を取り込む。年間配当予想は26.00円で、前期(21.00円)から増配する。24年2月期の営業利益は1.5%増の12.70億円で着地した。

識学<7049>:499円(+13円)

大幅に3日ぶり反発。39万株(2.00億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は4.4%。取得期間は15日から12月31日まで。また、25年2月期の営業損益予想を1.68億円の黒字(前期実績は1.13億円の赤字)と開示している。人員の大量採用や認知系広告などに大きな先行投資を実施せず、生産性向上や利益管理を徹底することで黒字転換を目指す。

《ST》

提供:フィスコ

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