「データセンター」がランキング首位、生成AI拡大受け投資加速へ<注目テーマ>
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6 半導体製造装置
7 防衛
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10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「データセンター」がランキング1位となっている。
生成AI市場の急拡大によって情報を処理する拠点、いわゆるデータセンターの新設・増設需要が盛り上がりをみせている。データセンターとは、サーバーやネットワーク機器を設置・保管する設備の総称で、大量のデジタルデータを保管・処理するためになくてはならないITインフラである。とりわけ、生成AIを利用する際には、データセンター内に設置されているAIサーバーを経由しなければならず、今後は急速かつ中期的にAIサーバーを増やす必要性に迫られている。データセンターの市場規模は一部調査機関試算によると、2022年の2640億ドル(約40兆6600億円)から35年には6450億ドル(同99兆3400億円)まで拡大すると予想されている。
日本国内でもデータセンターをインフラの中核として拡充する動きが加速しそうだ。直近では米マイクロソフト<MSFT>が日本でAI向けデータセンターを拡充するため日本円にして約4400億円を投資する計画を発表し、マーケットの耳目を驚かせた。これに先立って、今年1月には米アマゾン・ドット・コム<AMZN>のクラウド事業を手掛けるAWSが(データセンターを含む)日本へのIT投資で、5年間で総額2兆2600億円を投じることを表明した経緯がある。
東京市場でも生成AI関連から派生したデータセンター関連株への物色ニーズが強まっている。代表的な銘柄としては「政府クラウド」の担い手でもあるさくらインターネット<3778>だが、最近は三井住友銀行を筆頭株主に置く情報サービス会社で、高度なセキュリティーに強みを持つデータセンターを展開するさくらケーシーエス<4761>が人気化。また、りそな銀行を主要顧客とするデータセンター運用会社のAGS<3648>なども急速に株価の居どころを変え、マーケットの視線を集めている。このほか、TIS<3626>、日本ラッド<4736>、フィックスターズ<3687>、インターネットイニシアティブ<3774>、鈴与シンワート<9360>、SCSK<9719>なども関連銘柄としてマークされる。