「宇宙開発関連」が22位にランク、日米が与圧ローバによる月面探査の実施取り決めに署名<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「宇宙開発関連」が22位となっている。
盛山正仁文部科学相と米航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン長官は9日(日本時間10日)、「与圧ローバによる月面探査の実施取り決め」に関する文書に署名した。これは昨年6月に発効された「日・米宇宙協力に関する枠組協定」に基づき、米主導の国際宇宙探査「アルテミス計画」における与圧ローバによる月面探査に関する日米の協力事項の詳細を規定するもの。これにより、日本が与圧ローバを提供して運用を維持する一方、NASAは将来のアルテミス・ミッションで日本人宇宙飛行士による月面着陸の機会を2回提供することが正式に決まった。
有人与圧ローバは、宇宙服なしで居住及び移動ができる世界初・唯一の月面走行システムで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とトヨタ自動車<7203>が共同で研究開発を進めている。月面は重力が地球の6分の1、温度はマイナス170~120度、真空、強い放射線、表面は月の砂(レゴリス)に覆われており、厳しい環境での使用に耐える技術が必要となる。JAXAは今回の取り決めを受け、有人与圧ローバの研究開発を着実に実施するとともに、日本人宇宙飛行士による月面活動機会に向け総力を挙げて取り組むとしている。
このほかの宇宙開発関連としては、科学衛星や惑星探査機の搭載エンベデッドシステムと観測データの解析システムを提供するセック<3741>、小型SAR衛星の開発などを行うQPS研究所<5595>、JAXAの「革新的衛星技術実証4号機」の実証テーマに選ばれた実績のある大日光・エンジニアリング<6635>、JAXAに認定されているタンタルコンデンサーを扱う松尾電機<6969>、宇宙関連事業を手掛けるINCLUSIVE<7078>、月面開発事業を手掛けるispace<9348>、通信衛星を保有するスカパーJSATホールディングス<9412>などが挙げられる。