３月の米中古住宅販売件数は前回からは減少　住宅ローン金利の再上昇が勢いを妨げる

＊中古住宅販売件数（3月）23:00

結果　419万件

予想　418万件　前回　438万件

中間価格　39.35万ドル（38.38万ドル）　

在庫　3.2ヵ月分（2.9ヵ月分）

（）は前回値

日本時間２３時に３月の米中古住宅販売件数が発表され、年率換算で４１９万件とほぼ予想通りの内容となった。予想外の増加となった前回からは減少したものの、４００万件の大台は維持されている。在庫水準は３．２カ月分に上昇した。

全米不動産業者協会（ＮＡＲ）は声明で「循環的な低水準からは回復しているものの、金利が大きな低下を見せていないために販売は停滞している」と説明した。住宅ローン金利は再び７％を超え、最近の住宅市場の勢いを妨げている。

在庫は依然として歴史的な低水準にあるが、これ以上引っ越しを遅らせられないと考える住宅所有者がいるため、在庫は増加傾向にあるようだ。販売価格の中央値は前年比４．８％高の３９万３５００ドルと、３月としては過去最高となった。ＮＡＲは「中価格帯の物件で複数のオファーが続いており、全体的に住宅価格は上昇を続けている」と評した。売りに出された住宅の約６０％は売り出しから１カ月以内で、２９％は定価より高く売れたという。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース