「電力会社」が23位にランクイン、生成AI普及で電力消費量急増へ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電力会社」が23位にランクインしている。
4月11日の日本経済新聞朝刊で、「膨大なデータ計算が必要な生成AI(人工知能)の利用拡大で電力の消費量が急増する」と報じられた。生成AIは膨大なデータを学習しながら文章や画像を作成するため、既存の技術に比べて消費電力が大きく、学習や処理に使うデータ量の増加に応じて電気の消費量も膨らむ見通しだ。国際エネルギー機関(IEA)は2026年の電力消費量が22年から最大で2.3倍になるとの試算を示している。
世界的にデータの計算や保存を行うデータセンターを新設・増設する企業が相次いでおり、日本でも政府は経済安全保障の観点から国内のデータセンター立地を促している。電力消費の増加が予想されるなか、地政学リスクの高まりで原油価格は高騰しているものの、電気料金の値上げによりコスト上昇分を最終価格に転嫁できる電力会社は業績面からも注目されており、これがテーマとしての人気につながっているようだ。
この日の関連銘柄の動きは、全般相場安もあって安いものが目立ち、東京電力ホールディングス<9501>、中部電力<9502>、関西電力<9503>、中国電力<9504>、北陸電力<9505>など電力各社は軒並み売られている。