【↓】日経平均 大引け| 急落、中東情勢緊迫化でリスク回避の売り優勢 (4月19日)

市況
2024年4月19日 16時12分

日経平均株価

始値  37724.47

高値  37749.48(09:01)

安値  36733.06(11:25)

大引け 37068.35(前日比 -1011.35 、 -2.66% )

売買高  21億6875万株 (東証プライム概算)

売買代金  5兆4658億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は1011円安と急落、一時3万6700円台に下落

2.台湾のTSMCが今年の半導体市場の成長見通しを引き下げ

3.イスラエルがイランに空爆を行ったと伝わりリスクオフ姿勢に

4.東エレクやレーザーテク、アドテストなど半導体株が軒並み安

5.INPEXや出光興産など石油株や郵船など海運株が逆行高

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比22ドル高と反発した。米利下げ期待が後退するなかユナイテッドヘルス<UNH>などディフェンシブ株が買われた。

東京市場では、日経平均株価は急落。下げ幅は1000円を超す全面安商状となるなか約2カ月ぶりの水準に下落した。半導体関連株が軒並み安となったほか、中東情勢の緊迫化でリスク回避の姿勢が強まった。

前日の米株式市場では、NYダウが小幅に上昇したものの、米長期金利が上昇するなか半導体関連などハイテク株は軟調でナスダック指数は5日続落した。特に、台湾積体電路製造TSMC<TSM>は決算発表を行い、今年の半導体市場の成長見通しを引き下げた。これを受け、東京市場では半導体関連株が軒並み安となり、全体相場を押し下げた。更に、イスラエルがイランを空爆したと伝わったことから地政学リスクの高まりが警戒され、リスク回避の売りが強まった。日経平均は一時1300円を超す下落となり、3万6700円台まで売られる場面があった。石油関連株や海運株が逆行高したものの、プライム市場の94%の銘柄が下落する全面安となり、日経平均は2月9日以来の水準に下落した。

個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>が大幅安となり、SCREENホールディングス<7735>やルネサスエレクトロニクス<6723>も値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が軟調で、トヨタ自動車<7203>や三菱重工業<7011>も下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が売られ、伊藤忠商事<8001>や日本製鉄<5401>も安い。

半面、INPEX<1605>や出光興産<5019>が値を上げ、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が逆行高となった。住友金属鉱山<5713>が高く、さくらインターネット<3778>はストップ高に買われ、第一三共<4568>が上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、KDDI <9433>、花王 <4452>、エーザイ <4523>、セブン&アイ <3382>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、信越化 <4063>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約511円。うち315円は東エレク1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は鉱業、海運業、医薬品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)水産・農林業、(3)ゴム製品、(4)倉庫運輸関連、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)金属製品、(4)精密機器、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△INPEX <1605> [東証P]

地政学リスク高まり受け原油先物が急伸。

△新都HD <2776> [東証S]

金属リサイクル事業の北山商事を簡易株式交付により子会社化へ。

△神栄 <3004> [東証S]

24年3月期純利益と配当予想を上方修正。

△ブロンコB <3091> [東証P]

第1四半期経常益2.5倍をポジティブ視。

△セブン&アイ <3382> [東証P]

取締役会議長の人事を発表。

△さくらネット <3778> [東証P]

国のAIスパコン補助報道でコメント開示。

△クリングル <4884> [東証G]

ALSを対象とする第2相臨床試験の追加解析で東北大学と共同研究開始。

△ラボロAI <5586> [東証G]

「経産省がAIスパコン整備に725億円補助」との報道。

△サイゼリヤ <7581> [東証P]

モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価引き上げ。

△郵船 <9101> [東証P]

イスラエルのイランへの空爆で思惑。

▼レーザーテク <6920> [東証P]

米SOX指数安で半導体関連に下押し圧力。

▼いなげや <8182> [東証P]

USMH <3222> との株式交換比率を意識。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)ブロンコB <3091>、(3)ウェルビー <6556>、(4)デサント <8114>、(5)カナミックN <3939>、(6)サイゼリヤ <7581>、(7)第一三共 <4568>、(8)百五銀 <8368>、(9)オークネット <3964>、(10)アルプス物流 <9055>

値下がり率上位10傑は(1)いなげや <8182>、(2)TOWA <6315>、(3)タツモ <6266>、(4)東エレク <8035>、(5)レーザーテク <6920>、(6)日本マイクロ <6871>、(7)Gunosy <6047>、(8)ディスコ <6146>、(9)芝浦 <6590>、(10)ローツェ <6323>

【大引け】

日経平均は前日比1011.35円(2.66%)安の3万7068.35円。TOPIXは前日比51.13(1.91%)安の2626.32。出来高は概算で21億6875万株。東証プライムの値上がり銘柄数は86、値下がり銘柄数は1554となった。東証グロース250指数は638.74ポイント(21.13ポイント安)。

[2024年4月19日]

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