話題株ピックアップ【夕刊】(3):SDSHD、ミガロHD、有機薬
■CAICAD <2315> 61円 +10 円 (+19.6%) 本日終値
CAICA DIGITAL<2315>が動意。午前11時30分ごろ、子会社CAICAテクノロジーズがインドITサービス大手のHCLテクノロジーズのソフトウェア部門、HCLSoftwareからパートナーに認定されたと発表。これが買い材料視された。今回のパートナー認定は、日本と中国市場を対象に最新のAIテクノロジーを活用したサービスや、HCLSoftwareのポートフォリオを活用した高度なコンサルティングサービスの提供を目的としたもの。まずは、日本市場の顧客へのサービス提供から開始し、中国市場の顧客へと展開していくという。
■SDSホールディングス <1711> 561円 +62 円 (+12.4%) 本日終値
SDSホールディングス<1711>が大幅高。同社は22日取引終了後、M&A及び事業投資などのための合弁会社を設立すると発表しており、これが材料視されたようだ。合弁会社の出資比率は、同社が35%、同社の筆頭株主である吉野勝秀氏が65%。グループ成長に寄与が期待できる企業・投資対象(太陽光発電設備など)への投資を検討していくとしている。
■ミガロホールディングス <5535> 2,771円 +255 円 (+10.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ミガロホールディングス<5535>が大幅続伸し年初来高値を更新。午前11時ごろ、子会社DXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」と、三菱地所<8802>の総合スマートホームサービス「HOMETACT」が、パッケージ化され共同販売を開始したと発表しており、好材料視された。菱地所の「HOMETACT」は、スマートフォンアプリやスマートスピーカーを使って住設機器や家電などのIoT機器をまとめて操作・管理できる総合スマートホームサービス。一方、「FreeiD」は、一度の顔登録で、「入退」「本人確認」「決済」などの日々の暮らしのさまざまな行動を顔認証でつなぎ、鍵や財布、スマートフォンを持たずに手ぶらで生活できるようにしたサービス。両サービスは「HOMETACT」の管理ポータル機能「TACTBASE」で入居者情報を一元管理できるシステム連携を通じ、三菱地所レジデンス(東京都千代田区)の「ザ・パークハビオ新栄」や「ザ・パークハウス芝御成門」に採用されているが、両サービスの連携が生み出す付加価値をより多くの人に体験してもらうことを目指して、パッケージ化及び共同販売を開始したとしている。
■レントラックス <6045> 465円 +27 円 (+6.2%) 本日終値
レントラックス<6045>が堅調推移。22日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高は前年同月比10.6%増の3億4000万円となった。増収は2カ月連続となり、これを好感した買いが入ったようだ。パートナーサイト運営者数は5万5894人で、前月比で656人増加した。
■有機合成薬品工業 <4531> 310円 +18 円 (+6.2%) 本日終値
有機合成薬品工業<4531>が大幅続伸。22日の取引終了後、集計中の24年3月期単独業績について、営業利益が従来予想の8億4000万円から11億1000万円(前の期比23.7%増)へ、純利益が6億円から7億4000万円(同33.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は、半導体関連材料である一部製品の需要が低迷したことにより135億円から129億3000万円(同0.7%増)へ下振れたものの、円安の影響や電子材料向け新製品、主に海外で展開している原薬の販売拡大、経費の節減などに努めたことなどが利益を押し上げた。また、業績上振れに伴い、期末一括配当予想を7円から8円(前の期7円)へ引き上げている。
■CaSy <9215> 899円 +52 円 (+6.1%) 本日終値
CaSy<9215>が後場急上昇。正午ごろ、クラウド型家事代行サービス「福利厚生プラン」を、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)へ提供することになったと発表しており、好材料視された。三菱UFJ信託銀行では、共働き家庭の増加や高齢者の増加に伴い家事代行サービスのニーズが高いことを踏まえ、24年4月1日から従業員の多様なワークライフバランスの向上をサポートすることを目的に、家事代行サービス費用補助制度を導入。サービス内容(掃除代行・料理代行)とシステムで完結する利用方法が決め手となり、今回の「福利厚生プラン」の採用に至ったとしている。
■デジハHD <3676> 966円 +51 円 (+5.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
デジタルハーツホールディングス<3676>が続伸。午前10時ごろ、生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組むTuring(チューリング、東京都品川区)に資本参加すると発表。これが買い手掛かりとなった。デジハHDはゲームデバッグで培った高い集中力を有するメンバーを含む豊富な人材を強みに、自動運転技術開発におけるデータ収集やアノテーション業務に携わってきた実績がある。チューリングは経済産業省が主導する国産の生成AI開発プロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」の事業者の一つに選ばれている。
■スタメン <4019> 696円 +30 円 (+4.5%) 本日終値
スタメン<4019>が高い。22日の取引終了後、スマートフォンアプリで利用できる福利厚生サービス「TUNAGベネフィット」について、リリースから半年で利用数100万件を突破したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同社が開発・提供するDX(デジタルトランスフォーメーション)機能を搭載したアプリ「TUNAG」を導入する企業は、追加の手続きや費用をかけることなく、従業員に対する福利厚生を充実できるようになるという。
■サイバートラスト <4498> 1,739円 +69 円 (+4.1%) 本日終値
サイバートラスト<4498>が続伸。この日の午前中、提供しているトラストサービス「iTrust 本人確認サービス」が、SBIビジネス・ソリューションズ(SBIBS、東京都港区)とODKソリューションズ<3839>が共同で提供するマイナンバー管理ワンストップサービス「マイナワン」に採用されたと発表しており、好材料視された。「マイナワン」は金融機関で多く活用されている、マイナンバーに関する業務をワンストップでサポートするサービス。今回、「iTrust 本人確認サービス」が採用されたことで、公的個人認証を用いた厳格な本人確認のデジタル完結ができるようになり、金融機関などのサービス事業者の業務効率と利用者の利便性が向上する。また、「iTrust 本人確認サービス」との連携により、利用者の氏名変更・転居に伴う住所変更や生存確認など、最新の現況をオンラインで即時確認できるようになり、金融業界などで求められる継続的顧客管理にも対応することになり、これにより「マイナワン」の更なる販路拡大の相乗効果が期待できるとしている。
■ゼネテック <4492> 960円 +35 円 (+3.8%) 本日終値
ゼネテック<4492>が続伸。22日の取引終了後、製造業向けの生産管理システムや制御システムなど開発を手掛けるフラッシュシステムズ(愛知県弥富市)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。ゼネテックでは、23年5月に発表した中期経営計画で、高付加価値なPLM(製品ライフサイクル管理)事業の推進をその重点施策としており、PLMソフトウェアであるPTC<PTC>の「Windchill」に知見及び技術を有するフラッシュシステムズを子会社化することで、システム開発における技術・ノウハウの共有及びグループ内での人材交流などを通じて早期にシナジーが生み出せると判断したという。取得価額は3億8400万円。なお、フラッシュシステムズの連結業績への取り込みは25年3月期第2四半期からで、25年3月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
コパ・コーポレーション <7689> 679円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
テックファム <3625> 709円 +100 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
コンヴァノ <6574> 1,093円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
シンカ <149A> 1,144円 +150 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
以上、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース