本日注目すべき【好決算】銘柄 サイバー、航空電子、大真空 (24日大引け後 発表分)

注目
2024年4月25日 7時01分

4月24日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

サイバー <4751> [東証P]  ★上期経常が55%増益で着地、対通期計画93%進捗

◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の連結経常利益は前年同期比55.3%増の277億円に拡大して着地。インターネットテレビ「ABEMA」関連が好調に推移し、メディア事業の営業赤字が大幅に縮小したことが寄与。1-3月期は四半期黒字化を達成した。また、主力のインターネット広告事業とゲーム事業の伸長も大幅増益につながった。

通期計画の300億円に対する進捗率は92.6%に達しており、業績上振れが期待される。

トランスG <2342> [東証G]  ★前期経常を一転黒字に上方修正

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の7000万円の赤字→9500万円の黒字(前の期は1億9900万円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。創薬支援事業でグループ会社の安評センターが即戦力人員の補強や納期管理の徹底によって業績が上振れしたことに加え、価格改定の進展などで投資・コンサルティング事業の採算が想定より改善したことが要因。

桜ゴム <5189> [東証S]  ★前期経常を75%上方修正、配当も40円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の6.3億円→11億円に74.6%上方修正。増益率が54.0%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。消防・防災事業で第4四半期に官公庁関連の受注が急増する中、年度内に納品を実行したことが収益を押し上げた。

業績好調による普通配当10円と創立105周年記念配当30円を実施する形で、期末一括配当を従来計画の50円→90円(前の期は1→2の株式分割前で50円)に大幅増額修正した。

航空電子 <6807> [東証P]  ★今期経常は8%増益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%減の147億円になったものの、続く25年3月期は前期比8.4%増の160億円に伸びる見通しとなった。今期は顧客の生産終了による特定製品の収束で携帯機器市場向けが低迷する一方、自動車市場でADAS(先進運転支援システム)など成長領域の需要を取り込むほか、防衛予算の増加を背景に航空・宇宙市場向けの拡大を見込む。

併せて、前期の年間配当を50円→55円(前の期は50円)に増額し、今期も前期比5円増の60円に増配する方針とした。

また、発行済み株式数の23.83%にあたる2200万株を5月17日付で消却すると発表。

大真空 <6962> [東証P]  ★前期経常を82%上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→31億円に82.4%上方修正。減益率が66.7%減→39.3%減に縮小する見通しとなった。為替レートが想定より円安で推移し、為替差益12.9億円を計上したことなどが上振れの要因となった。

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