大真空がカイ気配で水準切り上げ、24年3月期業績予想の増額受け投資資金の攻勢顕著
大真空<6962>が寄り付き大口の買い注文に値が付かず、気配値のまま株価水準を切り上げる展開となっている。水晶デバイス専業大手メーカーで海外売上高比率が85%を占め、世界シェアも高い。業績はスマートフォンの販売低調を背景に苦戦しているものの、足もとで回復色が強まっている。24日取引終了後、24年3月期通期業績予想の修正を発表、経常利益段階で従来予想の17億円から31億円(前の期比39%減)に大幅増額した。円安効果で為替差益を営業外収益に計上したことが反映された。なお、売上高も従来予想に上乗せされ前の期比増収に転じる見込みにあり、収益改善を評価する形で投資資金が攻勢をかけている。