シュッピン---高級機械式時計の販売・買取価格設定支援AI「AIサポートMD」を導入・リリース
シュッピン<3179>は30日、同社が運営する「Map Camera」は、腕時計専門店「GMT」、レディースブランドサロン「BRILLER」で扱う高級機械式時計の販売・買取価格の設定を支援する「AIサポートMD」を開発し、2024年4月より導入したと発表。
同社は2023年3月期、高級機械式時計の世界的な価格下落に伴い損失計上を余儀なくされたことを受け、市場価格変動への対応が同社における対処すべき課題となっていた。一方、カメラ事業では、2021年3月にAIMDを導入して以降、中古カメラの販売・買取価格をAIが決定するようになったことで、同社カメラ事業の売上総利益率は改善されている。こういった背景から、時計事業においても、AIによる価格トレンドの先読みを模索していた。
今回、高級機械式時計のモデル別市場価格の動向や同社在庫状況等、様々なデータを俯瞰して時計の販売・買取価格の設定を支援する「AIサポートMD」を開発。なお、高級機械式時計の取引数は中古カメラと比較して少ない等の制約も鑑み、価格の全自動決定をあえて避けた。
時計市場の知見を持つMDが、AIが先読みした価格トレンドを参考に価格決定できるようにすることで、市場動向をいち早く捉え、同社の利益確保及び損失回避を実現。これまで以上に、買取・販売の促進と利益率の向上につなげるとしている。
《SO》