話題株ピックアップ【昼刊】:AOKIHD、日本ライフL、タカラトミー
■AOKIHD <8214> 1,256円 +149 円 (+13.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
AOKIホールディングス<8214>が急反発して一時、前日比173円(15.6%)高の1280円に買われ年初来高値を更新。東証プライム市場の値上がり率トップとなっている。1日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1850億円から1877億円(前の期比6.5%増)へ、営業利益が130億円から138億5000万円(同35.3%増)へ、純利益が68億円から75億5000万円(同34.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。経済活動の正常化が進んだことなどにより、ファッション事業の一般マーケット及びフレッシャーズなどが好調に推移した。また、ファッション事業における仕入れ価格の上昇に対応した適切な販売施策の実施なども寄与した。なお業績上振れに伴い、27円を予定していた期末配当を37円にするとあわせて発表した。年間配当は50円(前の期20円)となる。
■日本ライフライン <7575> 1,242円 +82 円 (+7.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
日本ライフライン<7575>が急反発。1日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比5.1%増の540億円、経常利益は同4.0%増の110億円を見込む。経常利益は2期ぶりに過去最高益を更新する計画。年間配当予想は同4円増配の46円としており、ポジティブ視されたようだ。心腔内除細動カテーテルをはじめとする自社製品の売り上げ増加を見込むほか、大腿静脈用止血デバイスも大幅に伸長すると想定。心血管関連ではオープンステントグラフトの販売が堅調に推移し、脳血管関連や消化器ではポートフォリオの充実化に伴い収益が拡大すると予想する。24年3月期の売上高は前の期比0.7%減の513億8400万円、経常利益は同3.0%減の105億8100万円だった。あわせて同社は、筆頭株主である創業家の資産管理会社が、保有株式の一部について売却する意向を示したことに伴って、550万100株(発行済み株式総数の7.26%)を上限に1株1045円で自己株式の取得に向けた公開買い付けを実施すると発表した。取得総額は最大で57億4760万円となる。
■タカラトミー <7867> 2,687.5円 +177.5 円 (+7.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
タカラトミー<7867>が地合い悪のなかカイ気配スタートで異彩を放っている。玩具メーカー大手で、カプセル玩具やトレーディングカードなど玩具周辺ビジネスも手掛け、海外売上高比率が約4割とグローバル展開も特徴。足もとの業績は絶好調に推移しており、1日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の170億円から185億円(前の期比41%増)に増額した。今期は5期ぶりの過去最高益更新見通しにあったが、更に上乗せされた格好となる。また、好業績を背景に株主還元も強化し、24年3月期年間配当は従来計画の43円から7円増額し50円とすることも併せて発表、これらを評価材料に投資資金が集中した。
■松風 <7979> 3,190円 +125 円 (+4.1%) 11:30現在
松風<7979>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。1日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の348億8800万円から350億8000万円(前の期比10.7%増)へ、営業利益が43億800万円から47億900万円(同23.1%増)へ、純利益が32億400万円から36億5500万円(同16.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上原価率の改善や投資有価証券売却益の計上などが寄与した。また、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。最低投資金額を引き下げ株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大をはかることが目的としている。同時に、28年3月期に売上高501億8500万円、営業利益75億3100万円を目指す中期経営計画もあわせて発表した。地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発・投入や販売網・販売拠点の整備、コストダウン、生産量の拡大に対応した生産拠点の再配置、海外生産の拡大などを重点課題としており、株主還元も「連結ベースでの配当性向30%以上、純資産配当率(DOE)1.7%を目安とする」から「連結ベースでの配当性向40%以上、純資産配当率(DOE)3.0%以上」に変更した。
■三菱商事 <8058> 3,755円 +121 円 (+3.3%) 11:30現在
三菱商事<8058>、住友商事<8053>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、伊藤忠商事<8001>など総合商社株が軒並み高に買われている。業種別騰落でも商社株の上昇が際立っている。三井物が前日の正午に自社株買いと株式分割を発表し、これを受けて同社株は午後の取引で上場来高値に買われる場面があったが、その流れが総合商社株全般に広がっている。原油をはじめコモディティ価格の上昇は総合商社の商機拡大につながるほか、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの株式買い増しなどでも注目度が高まった経緯がある。きょうは午後取引時間中に三菱商や住友商の決算発表が予定され、引け後にも丸紅の決算発表が行われることで、その内容に投資家の関心も集まっている。
■レーザーテック <6920> 40,810円 +1,060 円 (+2.7%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が朝安後に切り返し、1000円を超える上昇で4万900円台まで上値を伸ばした。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が9%安に売られたのをはじめ半導体セクターに売りがかさみ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅安となった。これを受けてきょうの東京市場でも半導体関連は総じて下値を探る展開を強いられている。そのなかレーザーテクは前日に5000円超の急騰をみせていたこともあって、当初は目先筋の利益確定の動きが優勢だったが、売り一巡後は買いの勢いが徐々に強まりプラス圏に押し上げられた。市場筋によると「きょうは(レーザーテクの売買について)個人投資家は売り越しだが、ヘッジファンド系のショート筋による買い戻しが続いているもよう」(ネット証券マーケットアナリスト)という。オランダのASMLホールディング<ASML>の決算発表を受け失望売りがレーザーテクにも波及したが、この時に貸株市場を経由して空売りを入れた機関投資家が、レーザーテクの文句のつけようのない好決算を受けて、ショートカバーを余儀なくされているとの見方が強い。
■アイティメディア <2148> 1,825円 +33 円 (+1.8%) 11:30現在
アイティメディア<2148>が反発している。1日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高86億3000万円(前期比7.9%増)、営業利益23億円(同3.2%増)と増収増益を見込むことが好感されている。米テクノロジー市場の成長鈍化によるマーケティング投資の抑制を背景にした外資系顧客からの収入減の影響は残るものの、前期第4四半期からデジタルイベントが復調に向かっていることが業績に貢献する。また、前期に広告市場単価の低迷により落ち込んだ運用型広告収益も反転に向かう見通しという。なお、24年3月期決算は、売上高80億100万円(前の期比8.6%減)、営業利益22億2800万円(同24.0%減)だった。
■ミマキエンジニアリング <6638> 1,253円 +15 円 (+1.2%) 11:30現在
ミマキエンジニアリング<6638>がしっかり。1日の取引終了後、10円を予定していた24年3月期の期末配当を15円に引き上げると発表した。年間配当は25円となり、3期連続の増配となることから、株主還元姿勢を評価した買いが入っているようだ。
■アインホールディングス <9627> 6,197円 +72 円 (+1.2%) 11:30現在
アインホールディングス<9627>が上値追い継続、3日続伸で連日の年初来高値更新と気を吐いている。香港の投資ファンド、オアシスマネジメントが1日付で関東財務局に提出した変更報告書によると、オアシスのアインHD株式保有比率は9.60%から14.89%に増加したことが判明、これを材料視する買いを誘導している。オアシスは4月23日に5.29%相当の同社株式を市場外で取得した経緯があり、その動向が注目されている。投資目的には重要提案行為の文言が含まれており、株主価値向上に向けた思惑が足もとの株高の背景にある。
■コメリ <8218> 3,810円 +30 円 (+0.8%) 11:30現在
コメリ<8218>が3日ぶりに反発している。1日の取引終了後に発表した4月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。大袋肥料・農薬・刈払機などの農業者向けの商品や野菜苗・種など家庭菜園商品の販売が堅調に推移したほか、カテゴリーブランドの訴求を図りPB商品の展開を強化しているカー用品・レジャー用品の販売も好調だった。なお、全店売上高は同2.9%増だった。
■KeePer技研 <6036> 3,935円 -685 円 (-14.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
KeePer技研<6036>が急落した。1日の取引終了後、4月度のキーパーラボ運営事業の月次動向について発表した。既存店売上高は前年同月比2.0%減と、2カ月ぶりに減収となり、嫌気されたようだ。今年は営業日数が1日少なく、来店台数が増加する休日も1日少なかった。滋賀県と兵庫県でひょう害が発生し、コーティング予約のキャンセルが出たことなども響いた。全店売上高は同10.0%増だった。
■イビデン <4062> 5,543円 -605 円 (-9.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
イビデン<4062>が急落し、年初来安値を更新した。1日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比17.4%減の260億円を見込む。2期連続の減益予想を嫌気した売りが優勢となった。今期の売上高は同5.3%増の3900億円を計画する。年度後半以降に大規模クラウド事業者の投資回復と、汎用サーバー向けを含む高機能ICパッケージ基板全体の需要の回復を想定する。想定為替レートは1ドル=140円とした。
■アイザワ証券グループ <8708> 1,636円 -114 円 (-6.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
アイザワ証券グループ<8708>が大幅続落している。1日の取引終了後、1月に発表した自社株買いに関し、取得総数と総額の上限を引き上げるとともに、取得方法を変更すると発表した。これまで取得総数30万株、取得総額5億円を上限としていたが、630万株(自己株式を除く発行済み株式総数の17.0%)、110億円を上限とする形に見直す。取得方法は市場買付から、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)を含む市場買付に変更する。あわせて、1日終値の1750円で、2日午前8時45分のToSTNeT─3において、総数610万2600株、総額106億7955万円分の買い付けの委託を実施。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、アイザワ証Gは599万700株を2日に買い付けた。4月26日に発表した株主還元の強化策を踏まえ、自社株買いの規模を拡大したものの、株式市場ではいったん好材料出尽くしと受け止められたようだ。
■日本パワーファスニング <5950> 156円 +41 円 (+35.7%) 11:30現在
日本パワーファスニング<5950>が続急伸し年初来高値を更新している。1日の取引終了後、筆頭株主及びその他の関係会社に該当する積水ハウス<1928>から、積水ハウスが保有するパワーファス株式の全株(387万7200株)を5月9日付でマルエヌ(埼玉県朝霞市)へ譲渡する旨の連絡を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが流入している。マルエヌは高密度ポリウレタンフォームシートの生産・販売を行う韓国のS&Kポリテクのグループ会社で、グローバルな販売網をもつ企業グループに属していることから、業容拡大への期待が高まっているもよう。なお、同件による業績への影響はないとしている。
■キャスター <9331> 1,392円 +190 円 (+15.8%) 11:30現在
キャスター<9331>が急反騰している。1日の取引終了後、マネーフォワード<3994>と資本・業務提携契約を締結したと発表したことが好感されている。マネフォが4月1日付の市場外での相対取引により、キャスターの発行済み株数の20.30%を取得した。今回の資本・業務提携は、フルリモートワークで組織を運営し、日本や世界各国から多様なスキルを有する人材を集めることができるキャスターの採用力と、バックオフィスに関するさまざまなサービスツールを提供するマネフォの強みを融合させることで、今後更に加速することが予測される労働人口の減少に伴うバックオフィス領域の人材不足に対して、人材供給や生産性向上に取り組むのが狙い。マネフォは、キャスターが運営する事業を拡大するために顧客紹介を行うとともに、キャスターと共同でサービスの開発を実施。また、キャスターは、マネフォが展開する「マネーフォワード クラウド」の利用が拡大されるようマネフォに協力するとしている。
●ストップ高銘柄
フォーバルR <9423> 155円 +50 円 (+47.6%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース